読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

読書的ニュース 2016-08

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2016年8月の読書的ニュースです。

アマゾン、発展途上国向けに読書基金を設立 数千台のKindle寄付へ | TechCrunch Japan

読書支援をしつつ、将来的にはAmazonを使ってもらえるファンも作る。とてもいい取り組みだと思う。発展途上国での読書プログラムを支援するWorldreaderって取り組みあるのか。どんなアクティビティなのか、調べてみよう。

www.worldreader.org

 

人工知能「零」が書き下ろした書籍「賢人降臨」--NTTドコモのdブックで独占配信 - CNET Japan

うーむ。たった2偏を使って学習?ちょっとよくわからないけど、、制作経緯なんかが書かれているってブログも仕組み等には言及してないし。。どんな文章に仕上がったのか読んでみたいかも。

 

3分でわかる読書術!本を「段階的」に読んで、効率的に知識を得る|ビジネススキル大全|ダイヤモンド・オンライン

点検読書の紹介。世の中の「時間がなくて読書ができない人達」に必要なのは、『本を読む本』の点検読書レベルを習得しようという話。点検読書は短時間で本の全体像をつかむために、目次・前書き・後書き・帯・表紙・著者紹介等、本のメタデータともいうべき情報を丹念に読み込むことで全体を把握する手法。全体的に『レバレッジ・リーディング』をかいつまんで紹介したって感じかな。

▼J・モーティマー・アドラー,V・チャールズ・ドーレン,外山 滋比古,槇 未知子著「本を読む本 (講談社学術文庫)」(講談社)
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▼本田 直之著「レバレッジ・リーディング」(東洋経済新報社)
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地元の名人が伝統を語り、高校生が書き記す。「聞き書き甲子園」で街おこし - ジモトのココロ(ジモココ)

高校生によるオーラル・ヒストリー・イベント「聞き書き甲子園」について。地域創生、文化継承などを、文字化することで促進するイベントに、感受性の高い高校生を適用させたところにこのプロジェクトの面白さがあると思う。認定NPO法人「共存の森ネットワーク」による。こういうの、どんどんやってほしいなぁ。

www.foxfire-japan.com

 

小説をのぼりでアピールする - デイリーポータルZ:@nifty

小説の宣伝に、街頭で見かけるのぼりを適用。すごいアイデアだ。のぼりは裏からどう見えるかも意識する、と。協力してる立川オリオン書房ノルテ店さん、いつも柔軟な対応ですごいなぁ。こういう理解のある本屋さんって共感持てちゃう。

 

本を読む姿勢が良すぎると頭がわるそうに見えるのはなぜか - デイリーポータルZ:@nifty

DPZ記事第2弾。姿勢が良すぎるとおかしく見える、かもしれないけど、これ、腕の高さも影響している気がする。背筋を伸ばす動作と、腕を地面と平行に上げる動作が相まって、おかしく見えるんじゃないかな。ってそんなマジメなコメント、いらないか。賢く見せるアイテムとしての読書、読書芸人の光浦さんも分析してたなぁ。

doksyo-tek.hatenablog.com

 

小学校が読書感想文の解答マニュアル配布 「基礎教えるのに良い」「個性育たない」と賛否 - Excite Bit コネタ(1/2)

個性が育たないとあるが、個性っていうのは、基礎的な地盤の上に育つものだと思う。そして、今回の読書感想文マニュアルは、その基盤づくりに役立つもの。ここを否定してしまうと、何に基づく個性かわからなくなってしまう。ピカソキュビズムの作品を作れたのも、青の時代やそれ以前に基礎的な技法をしっかりと学んでいるから。これは自明のことだと思うのだが。。

 

町の書店、85%が「経営悪化」 存続の危機、実態調査で判明 - 共同通信 47NEWS

ネットの影響はかなり大きいと思うけど。。。大手取次の配本をそのまま置いていくスタイルも原因の一つなのではないかな。独自に本を集めてっていうのはハードルが高いんだと思う。でも、限られた資源(パッケージ化された配本)をいかに個性的な切り口で並べて、来店者にリーチするか。そんな編集技術は本屋さんならではだと思います。

 

京極夏彦の(分厚い)小説にも対応!浴衣の生地を使った“ブックカバー”が優秀すぎる

浴衣生地を使ったブックカバー。本の厚さに可変でカバーをかけられるそう。判型にも可変なのかな。涼やかでデザインがかわいらしい。8/29現在、ECサイトでは売り切れ中なのが残念です。もう秋が近いしなぁ。

irorio.jp

 

ベビースターラーメンで文字は書けるか調査してみた - Excite Bit コネタ(1/3)

よく考えるなぁ。スゴイ。たしかに、にょろにょろしてて、文字の曲線に使えそうだもの。これ、おやつカンパニー社から公式フォントセットとして出ないかなぁ。

www.excite.co.jp

 

LINE・メールの語尾は「!」か「。」どっちをよく使う? 大学生の多数派は - エキサイトニュース(1/3)

文末の句読点、感嘆符を用いることで与える印象の話。ネット上でのやりとりに、文末の「。」を付けない人もいる。あと、一部理系に多いのが、「、。」を「,.」で書く人。徹底してる人は、カンマとピリオドは半角で、そのあと半角スペースを空けたりする。論文の規定上カンマとピリオドが多いのはわかるんだけど、論文の時だけIME切り替えればいいし、日本語にカンマとピリオドって似合わない気がするんだよなぁ。。まぁ感覚的な話だけど。

 

はあちゅう 公式ブログ - 体験型読書のススメ - Powered by LINE

少しずつ、内容が、作家から読者に直送で届くいう、このスタイルの読書、日常に馴染むと意外とクセになりますよー。

noteで少しずつ共有されていく読書の進め方。平野啓一郎『マチネの終わりに』が紙とネット、様々な媒体で行った実験的試みに近いのかも。

doksyo-tek.hatenablog.com

▼平野 啓一郎著「マチネの終わりに」(毎日新聞出版)
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【読書の効果は人間力アップにつながる!】本を読むことで得られるメリットとは|JOOY [ジョーイ]

なんだか、効果がたくさん書いてあったなぁ。。ざっと以下の5点かな。

  1. ストレスを解消する効果→サセックス大学のMindlab Internationalの報告
  2. 会話力をあげる効果→語彙・表現力の向上による
  3. 情報処理能力をあげる効果→いわゆる目利きの力が向上
  4. 視野を広げる効果→モノの見方が多角的になる
  5. 脳を活性化する効果→アルツハイマー等の予防に役立つ

www.telegraph.co.uk

 

デザインドキュメンテーションにある制作と共有の課題 : could

Webサービス開発におけるコミュニケーションツールとしてのドキュメント。その作成を支援するツール類の紹介。いろいろあるんだなぁ。

あくまで、開発視点で使うと、こんな感じらしいです。このあたりの道具立ては、ドキュメントの目的に応じて取捨選択していく必要があるんだろうな。なかなかフクザツだ。

 

キーパーソンインタビュー 締め切りは月に80回 作家・佐藤優さんの情報収集術

『読書の技法』で書いてあったことをかいつまんで話してくれている感じがした。

  • スクラップはEvernote
  • 引用のない書評は参考にしない
  • 自分で書評を書くときは、他の書評を読まない
  • 自炊して、マイ図書館をiPadに作ろう
  • 語学は家庭教師を付けて学ぼう
  • (これは本に書いてなかったかも)バブル時代のテレビをよく見る

▼佐藤 優著「読書の技法」(東洋経済新報社)
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メディアリボーン考

はじめに

2016年6月~7月、日経新聞に「メディアリボーン、デジタル時代の出版再生術」という特集記事が組まれていました。

ウェブを通じた情報発信が容易となった時代において、出版はデジタルとどう付き合い、活路を見いだしていくのか。良記事だったので、記事の簡単な紹介(詳しくは各記事をお読みください)をし、考察してみたいと思います。

記事の紹介

mx3.nikkei.com

  • NextPublishing社の取り組み
  • 同社の方針はデジタルファースト、ブックラスト
  • 編集、制作、流通をデジタルで実施。要望に応じて、紙でも作る方式
  • 楽天と組んで販路拡大。タイミングをつかむと売れる。多くて1万部と少部数だが、効率化で効果ありか

mx3.nikkei.com

  • 宝島社kippisの取り組み
  • 付録作りで培った目利き力を持つ編集者がブランドを立ち上げ、日用品にライセンス供与
  • 編集力とは、世界観を表現すること。近年はモノよりもコト。デザイナーを訪ねる旅、モノづくり体験教室等を企画している
  • 出版(編集力)をコトを生む源泉と再定義すれば、紙やデジタルではない、新領域へのピボットも可能か

mx3.nikkei.com

  • ハースト婦人画報社MediaOSの取り組み
  • 同社は読者に適切なタイミングで適切な内容を届けるためのCMSを活用
  • このCMSでは、PV、流入、SNSシェア、他媒体記事閲覧、デジタル広告マネタイズ(Shared Spaces)等、マーケティング調査が可能
  • ウェブ雑誌コスモポリタンにおいて、CMSを活用した結果、UU49%up、PV42%upという実績を作った
  • 原則は1日10本だが、臨機応変に編集力を持つ人が発信状況を変えていける仕組み

考察

紹介されたいずれの会社も、本が売れない、という大きなうねりの中、なんとか出版社の強みを武器にしようと取り組んでいる様子がみてとれました。

これらの記事を通じて、doksyo-tekが感じたキーワードは3点です。

つまり、(A)編集、(B)変換、(C)蓄積、です。一言にするならば、膨大な情報(データ、に近いかもしれません)から意味を見いだし、読者に届く情報に変換し、それをいつでも引き出せるように蓄える、ということです。この3点を着実に実施することで、まさにメディアリボーンが可能なのではないかと思います。

(A)編集

ここでもっとも重要になってくる技術は検索技術です。Google検索のみならず、図書館や、図書館等で使える有償データベースなども駆使し、多様な情報源から意味のある情報を紡ぎ出す技術が求められると思います。

(B)変換

ここで必要になる技術はフォーマット変換技術です。ワンソースをマルチユースするのみならず、例えば機械学習によるラベリング、SNSクラウド(群衆)が付けるハッシュタグ解析等を通じた画像⇔テキストの変換など、紡いだ情報を思い通りの形に変換できる技術が求められると思います。

(C)集積

ここは、日々のデータベースであると共に、後世に知識を伝えるデジタルアーカイブのような役割も持っているかもしれません。近年はバックエンドの仕組みはAWS等のクラウドに任せることが多くなってきましたが、時間軸という活用視点を手に入れるためには、10年、100年、1000年と保ち続ける、長期保存・活用の視点も必要かと思います。

まとめ

(A)~(C)が全てだとは思いませんが、逆に(A)~(C)の仕組みが活性化する、新しい読書技術について考えてみるのも面白いかもしれません(結局、読む対象となるコンテンツは、(A)~(C)を通じて生まれてこなければ読めません。だから、読む側から仕組みを活性化する技術があってもいい、でしょ??)。

聴く読書

聴く読書とは?

いわゆる朗読のことです。

昔、NHKで名作の朗読番組ってありましたのよね?人生の愛読書となった『君たちはどう生きるか』、初めて読んだ(いや聞いた?)のは、朗読ラジオでした。当時はなんていう番組だったのかな。これの前身かな。。

www.nhk.or.jp

さて、時は流れ、現代。朗読コンテンツはオーディオブックと呼ばれ、スマホや携帯型音楽端末を介して楽しめるようになりました。オーディオブックとは、要するに、書籍に書かれていることが読み上げられた音声ファイル(ないしその再生ソフトウェア)のこと、と言っていいと思います。

マーケット

聞きなれないオーディオブック、世界的にはそれなりに市場があるようです。「電子書籍の次の柱に――大手出版社など16社、「日本オーディオブック協議会」設立 - ITmedia eBook USER」によれば、

国内のオーディオブック市場は現在、パッケージ(CD-ROMなどの形で提供されるもの)が約30億円、ダウンロードなど配信型のものが約20億円で、合計すると約50億円の市場といったところだという。

米国では1600億円規模

また、「Global Audiobook Trends and Statistics for 2016」では、

The global audiobook industry is currently evaluated at 2.8 billion dollars and this is primarily due to the sheer amount of new titles that were produced in 2015.

これらの記事からわかることは、2015年の世界市場は約2800億円、うち米国が1600億円、日本は50億円の規模です。

日本がどこまで市場規模を拡大できるかは未知数ですが、朗読は書籍と比べて制作コストがかかります。読み上げにはある程度ディレクション(コンテンツの方向付け)が必要ですし、読み上げそのものにもお金がかかります。ということは、高精度な文章解析器と、流暢な自動読み上げ機能ができれば、ある程度コストを抑えられて、ブレイクしそうな気もします。

国内のオーディオブックの状況

様々なサービスがあると思いますが、ざっとググってよく見かけたものを抜粋でまとめてみました。国内のみです。海外は、、、力尽きてやってません^^

表1.国内オーディオブックの状況
提供サービス名取り扱い作品数課金
オトバンク FeBe 約1万5000点 個別販売/月額制
Amazon Audible 約9000点 月額1500円
アールアールジェイ kikubon(キクボン) 約150点 個別販売
トゥ・ディファクト honto 約250点 個別販売
パピルス 電子書店パピルス 約750点 個別販売

 毎年8万点以上の新刊が発行される出版市場においては、大手オトバンクでも作品点数は累積で約1万5000点なので、規模はかなり小さいと思います。でも、先に述べた技術課題がクリアされると、未知数の伸びしろがあるかもしれない。何はともあれ、コンテンツがないと勝負もできないのですから。

利用シーン

コンテンツと同じくらい重要だと思うのが、利用シーンです。人間、なかなか未知のものにはチャレンジしないものです。自分にどれくらい負荷がかかるのか、測れないし、仮に測れても、現状と比較しちゃいますから。

それを打破するだけの利用シーンのイメージはあるか!?

残念ながら、ごくごく平凡なものしか思いつきませんでした。オーディオブックを真剣にやろうとしてる人たちなら、おそらく一度は議論した内容なんだろうなぁ。

  • ○○しながら/料理しながら、乗り物に乗りながら、街を歩きながら・・・等々
  • アクセシビリティ/目の不自由な方向け
  • ビジネスマン向け/オトバンク調べによれば、30~40台に人気だそう。だとすると、自己啓発とか語学とか、あえてコンテンツをしぼったり。。

この3か月、AmazonのAudibleを試していたのですが、やはり決定打の利用シーンは思いつきませんでした。まぁ、もっと気軽に楽しむ位置付けなのかもしれません。

機能

コンテンツや利用シーンと比べれば、決め手にはなりにくいかもしれませんが、ならではの機能もあるかと思います。

  • 手ぶらでOK
  • 音声以外にも、音楽がついていて楽しい
  • 倍速、○○倍速→早く聞ける
  • 「下線を引く」に該当する機能がない

なにも文字の書籍と対比させることはないかもしれませんが、(紙でも電子でも)付箋を貼ったり、下線を引いたりしながら読んでいる身としては、流れる音声の一部分、さっと聞き直したり、線を引くようなアクションができるとうれしいなぁと思います。

まとめ

現状、いくつかの技術課題をクリアにすると、もしかすると新しいマーケットが見えてくるかもしれない、と言ったところでしょうか。

純粋に、聴く読書って響きが面白いし、広がってくれるといいんだけどなぁ。doksyo-tek的に、活用できているとは言い難い状況ではありますが。

「聞く」ではなく「聴く」がポイントかもしれません。NHKによれば、後者には注意深く身を入れて耳を傾けるという意味が含まれているそうです。

www.nhk.or.jp

読書は能動的に働きかけるものであるとすると、聴く読書も同じロジックで身を入れて接する必要があるのかもしれません。そういう聴き方に慣れてくると、なんとなく聞いてしまっていたオーディオブックも、また違った味わいが出てくるのかもしれません。

「フミカbot」の可能性

チャットボット、流行ってますね。自分でWebページをアレコレ見てまわるより、ボットと会話しながら情報を教えてもらったり、買い物ができたりしたほうが都合がいいシーンもあるということなのでしょう。

そんな中、好きなWebサービスの1つである「本のアプリStand」が本をおすすめしてくれるチャットボット「フミカbot」を試験公開しました。

standbk.co

LINE BOT API Trialを用いており、ユーザと会話しながら本のStandに蓄えられた本を3冊、おすすめしてくれます。

AndroidのLINEアプリの場合、「その他>友だち追加>QRコード」でフミカbot紹介ページの2次元バーコードを読み取ります。うまく読み取れれば、トークにフミカbotが現れますので、botをタップして、会話をスタートすればOKです。

2016年8月23日現在ですと、友だち追加が可能なユーザ数を超えているようで(LINEの正式コメントでは、トライアル版は1アカウントあたり5000名が上限)、友だち追加はできませんでした。

でも、会話はできました。そこで、何回か試してみました。

「読書」と入力すると・・・

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「泣ける本」と入力すると・・・

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「面白い本」と入力すると・・・

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それぞれ、なかなかのラインナップで、安倍公房の『砂の女』など、おお、面白いのか!?読みたいぞ!と思ってしまいました。

今はまだお試し版で、入力キーワードを糸口に関係しそうな本を紹介するといった感じです。ゆくゆくは、個人のスマホ(ないしはそれに代わる個人携帯端末)にはボットがいて、問いかけると(いや、生体情報をモニタリングしてて、適切なタイミングでボットが話しかけてくるか?)、その時々の気分、目にしたけど素通りしてしまっている情報、行動履歴等から本をおススメされることになるのかもしれません。

フミカbotはどういうロジックなのかしら。気になるなぁ。

『戦略読書』定点観測 - 2016年7月

はじめに

戦略読書・7月の定点観測です。

図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。

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図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM

定点観測(2016/07)

上記RPMに基づいて実施した7月の定点観測結果です。

ビジネス基礎

なし

 

ビジネス応用

▼尾原 和啓著「ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書 463)」(NHK出版)
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わかるようでわからない言葉、プラットフォーム(以下、PF)。個人や企業が参加することで価値を持ち、参加者が増えるとその価値も高まる、インターネットサービスのことを指す。GoogleAppleFacebookの超国家型PF、3Dプリンタ・教育・シェアリングエコノミーの新PF、そしてリクルートNTTドコモ楽天の日本型PFを簡潔に説明。一部抽象度も高かったけど、PFの概要は把握できたと思う。

 

▼ギンカ・トーゲル,小崎 亜依子,林 寿和著「女性が管理職になったら読む本 ―「キャリア」と「自分らしさ」を両立させる方法」(日本経済新聞出版社)
4532320658

タイトルからは想像できない、海外の研究事例や実験に基づくリーダーシップ論。これは超よかった。アメとムチによる管理はもはや時代遅れであり、「人に心を寄せて励まし、自発的な行動を起こすエネルギーを与えるリーダー」が求められる時代。引き出し力とでも呼ぶべきか。

 

非ビジネス基礎

▼佐藤秀峰著「海猿4」(佐藤漫画製作所/漫画onweb)
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「ありがとう・・・海ってこんなにキレイだったんだな・・・」ってフレーズだけ聞いてもなんのこっちゃでしょうが、響いたんです。このフレーズ。

 

▼渡辺 潤著「モンタージュ(1) (ヤンマガKCスペシャル)」(講談社)
4063619494
▼渡辺 潤著「モンタージュ(2) (ヤンマガKCスペシャル)」(講談社)
4063619745
▼渡辺 潤著「モンタージュ(3) (ヤンマガKCスペシャル)」(講談社)
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Amazonで無料だったのと、渡辺潤氏は代紋TAKE2が好きだったので読んでみようと思ったのがきっかけです。三億円事件というミステリアスな題材を怖面白く?表現していて、続きをまとめてドカッと読みたいと思った。

 

▼末次 由紀著「ちはやふる (2) (Be・Loveコミックス)」(講談社)
4063192458

いきなり高校生か~。中学生時代は回想シーンで出てくるのみ。でも、ストーリー展開上はそのほうがいいのかも。なんか、ハツラツとしてて読んでて元気になる。

 

▼和田 誠著「ことばのこばこ」(瑞雲舎)
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アナグラムや逆さ言葉など、数列的な美しさを感じることばたち。和田誠というと、挿絵が有名だけど、こんな本も出していたのか!とびっくり。ちなみに、本には「ことばの小宇宙」という高橋康也東大名誉教授との対談冊子がついている。お得だ!

 

▼佐藤 さとる,村上 勉著「だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)」(講談社)
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コロボックルというかわいい言葉は初出なのかな?セイタカさんとおちび先生もかわいらしかった。なんだか胸のすく、とても読み応えのあるいいお話でした。

 

▼天久 聖一著「味写入門(あじしゃにゅうもん)」(アスペクト)
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味のある写真であるとともに、味わう技術をも定義する味写。Vowとも、梅佳代とも異なる、素人による偶然写真をクラウドで集めるあたりが、今風なのかな。

 

非ビジネス新規

▼穂村 弘著「絶叫委員会 (ちくま文庫)」(筑摩書房)
4480430660

ナマモノ的な「偶然性による結果的ポエム」。これは、ことばが持つ面白さをいかんなく引き出した名作だと言っていいと思う。穂村さんみたいに、ことばに繊細でありたい。そうしないと、キッスにも反応できないくらい、OSが古くなっちゃうかも。

 

▼魔夜 峰央著「このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)」(宝島社)
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この感覚、1980年代だと普通なのかな。。今読むと、何気に表現が過激で驚く。最後がしり切れとんぼというか、なんだかアレこれで終わり?という感じがあったが、全体的に変わった世界観が出てて印象的なマンガだった。

 

分析

以下は、7月のRPM分布と、累積(1~7月)のRPM分布です。

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図2.7月のRPM分布

 

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図3.累積のRPM分布

 今のところ、1~7月の累積で96冊・221時間を読書に費やしています。予測値は年間165冊(月平均14冊)、総読書時間379時間(月平均31.6時間)であり、目標の100冊・400時間に対して、読書時間が足りない感じです。

7月はあまり読書時間を捻出できませんでした。原因は仕事が忙しい→疲れる→通勤電車でボーっとしてしまう→読まない、という悪循環スマホはつらつらと眺めるのに、読書はできない。改めて、読書が持つ「読み始め」の能動性の壁(と勝手に呼んでいる。要は受動的メディアでないので、とっかかりは自分ではじめないといけない部分のこと)の高さを感じるひと月でした。

では、6月から導入したaudibleはどうか。元々、定常的に音楽を聞かないのと、先月もお伝えしたとおり、聞き流してしまって何の話かロストする問題のせいで、あまり活用法が見いだせていません。

来月(といっても、もう8月も中旬を過ぎていますが・・)は初心に帰って、読書を楽しんでいます。夏休みも充実の読書ができました。このあたりの話は、次回!あ、あと半年の振り返りもしとかなくちゃ。

参考