読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

『戦略読書』定点観測 - 2016年4月

はじめに

戦略読書・4月の定点観測です。

図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。

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図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM

 

定点観測(2016/04)

上記RPMに基づいて実施した4月の定点観測結果です。

ビジネス基礎

なし

 

ビジネス応用

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かつて2度あった人工知能ブームを知る筆者だからこそ、冷静かつ丁寧に現状分析がなされており、そして3度目の人工知能ブームへの期待を知ることができる1冊。なんとなーくしか理解していなかった機械学習、とりわけディープラーニングがわかった、かも。

 

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「コンテンツとは何か」について、深く深く考察した1冊。筆者が考える「コンテンツとは」がジブリでの修行の経験に則してより的確になっていく様は読んでいて楽しい。自分はコレかな→「コンテンツの本質とは、現実世界を特徴だけで単純化してコピーした脳のなかのイメージの再現である」

 

非ビジネス基礎

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絵が劇画っぽくて、読みづらそうかなと思ったけど、リアルに中学校で起こりそうな、大人から見れば些細なことかもしれない事件とその顛末を丁寧に描いている。続きも読もうと思った。先生も人間。模索しながらの教育論には共感できます。

 

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ついに読みました。購入から足掛け10年、ずっと放置していたジブリの名作。人は地球にとって最も重い汚染物質なのかもしれない。それでも人は生きていく。地球とどう折り合いをつけさせてもらえるのか、考えていく必要がある。。。そんなことを考えさせられました。

次の、ナウシカのフレーズがとても響きました。

「清浄と汚濁こそ生命だということに 苦しみや悲劇やおろかさは清浄な世界でもなくなりはしない・・・ それは人間の一部だから・・・ だからこそ苦界にあっても喜びやかかがきもまたあるのに」

 

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池波正太郎鬼平犯科帳さいとう・たかを版。いきなり時代小説を読むのは重いと思って、GW中になんとなくコミックに手を出してみた。これは大正解。今も昔も、血の通った人間ドラマって熱いよね。

 

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海の生き物、海洋と気象、物質や地形。海洋生物学の入門書になるのではないかと思うくらいわかりやすい。改めてドラえもんというコンテンツの偉大さを再認識できる1冊。このシリーズ、ホント好きだなぁ。

 

非ビジネス新規

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大好きな阿川佐和子さんのコミュニケーション論。コミュ力が高い人って聞く力がある人だと思う。それがこの本を読むとよくわかる。 聞くの真髄は、次の一節だと思う。「P.148 話を聞く。親身になって話を聞く。それは、自分の意見を伝えようとか、自分がどうにかしてあげようとか、そういう欲を捨てて、ただひたすら「聞く」ことなのです。」

 

分析

以下は、4月のRPM分布と、累積(1~4月)のRPM分布です。

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図2.4月のRPM分布

 

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図3.累積のRPM分布

 

今のところ、累積で52冊・129.5時間を読書に費やしています。平均してみると年間156冊(月平均13冊)、総読書時間388.5時間(月平均32.375時間)の予測であり、当初予測の年間100冊はクリアできそうです。また、年間400時間をはじめて下回りました。これは読むスピードが速くなってきたのか、それとも短時間で読めるマンガの割合が多くなってきたのか。ゆっくり考察をしてみたいです。

今月の気づき。「ビジネス基礎はよし読むぞ、と奮い立たせないと読めない」。今、ビジネス基礎カテゴリで読みかけのものが2冊あるのですが、遅々として進まないのです。難しい内容だし、ボリュームもあるという制約はあるのですが、ついつい非ビジネス基礎(今月はマンガに偏りましたが、とても面白いものが多かったです)カテゴリのものを読んでしまうのです。

あまりルールで縛ると楽しめないので、ここはしばらく心の赴くまま、努力目標としておきます。

次は5月です。半年の振り返り、いよいよ楽しみになってきました。

参考