読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

『戦略読書』定点観測 - 2017年1月

戦略読書

はじめに

昨年の振り返りを受けて、今年は少しリニューアルしてスタートです。2017年の読書ポートフォリオ・マトリクス(以下、RPM)は下記になります。

f:id:doksyo-tek:20170211024400p:plain

図1 2017年版のRPM

昨年の実績値を参考に、年間200冊・読書時間460時間と設定しました。また、マトリクスも変え、横軸は「鍛錬⇔趣味」、縦軸は「基礎⇔応用」としています。

定点観測

趣味-基礎

どんぐり姉妹 (新潮文庫)

どんぐり姉妹 (新潮文庫)

 

気に入ったフレーズを引用。意味が似ている浮かんでいる情報をキャッチ。世の中、そんなもんかもしれない。

p93

ネット上と同じくらいに暗示でいっぱいのこの世界、答えを指し示す矢印はやっぱりひとつだった。答えのまわりをぐるぐる回って、私は無意識のうちにこの半年くらい喪に服したり、姉の恋になにかを喚起されたり、やすみさんのメールが妙に気にかかったり、ついに麦くんの夢にたどりついたりしていたんだと思った。

この世界の混沌の中では、死んだ麦くんが私にキャッチされそうなタイミングで夢を通じてやってくることも、やすみさんが麦くんの奥さんのイメージをもたらしたことも偶然ではない。そしてそういうことはみんな、だれもが泳ぐ無意識の海の、匿名でできた世界の中では個性を持っていないのかもしれない。意味が似ている情報だけが浮かんでいて、きっとどこをキャッチしてもわかるのだ。

 

ロボット (岩波文庫)

ロボット (岩波文庫)

 

1920年に発表された戯曲。後書きにあるが、特徴的な3点の問題提起をしていると思う。つまり、生命倫理の問題、ロボットの奴隷性の問題、そして愛の問題である。特に生命倫理や愛情の問題は根深い。今でもAIBOを捨てられない人がいると聞くし。「生殖によって子を作ることと、人工的に子を作ること、そのどちらとも人の手による子作りに思えるし、何が違うのか」この問いへの答えはまだ、見いだせていない。

 

おやすみ、ロジャー  魔法のぐっすり絵本

おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本

 

話し方に気をつければ、心理学の仕掛けが子どもに有効に働くのかもしれない。ただ、子どもの寝かしつけは毎日なのだが、繰り返し使っても効果あるのかなぁ。毎日同じパターンだと、飽きられるとか、反眠り?パターンを作り出されるとか、されないのかな。

 

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

ゼラルダと人喰い鬼 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

 

トミーウンゲラーの絵は、迫力と優しさがあって、やっぱり好きだなぁ。 

 

年末の重版をゲット。細かいところまで手を抜かないこだわりは、プロ魂をビンビン感じちゃいます。秋本先生、かっこよすぎ。尊敬の極みです。

 

サザエさん 2017 (週刊朝日増刊)

サザエさん 2017 (週刊朝日増刊)

 

やはり、サザエさんの真骨頂って人間味に溢れるところなんだろうな。寅さんも、釣りバカも、サザエさんも、ドラえもんも、ダメで、でも優しくて、そんな人々の心が描かれているから、支持されるんだと思う。

趣味-応用

ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)

ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)

 

ウェブニュースとウェブ広告の基礎知識として。基本的な仕組みと、それを具体的なビジネス事例で(あたかも自分が担当・当事者として)語られるところがわかりやすかった。

鍛錬-基礎

なし

鍛錬-応用

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

とても熱量を感じる本。「めんどくさい」すら基準が変わる現代、宇宙人的視点で捉えた仮説。その仮説がドミノ倒しに広まっていく起爆剤は、たった一人の、熱くて揺るがない「気持ちいい」そのものなんだな。

あと、意外と好きなのはこのフレーズ。そうそう。日々コツコツが大事なんです。

p152

人間は、どれだけ強く決意しても、大きく変わることなどできません。変わるためには、「習慣にすること」が必要です。習慣にして、少しずつ少しずつ変わらないといけない。

 

物語戦略

物語戦略

 

物語戦略とは、シンボリックなストーリーを資源として捉えて、ビジネスモデルに組み込んで使うことで、組織が競争優位を獲得する戦い方、のこと。この本のいいところは、じゃあどうすればいいのさ、を具体的に落し込んで解説しているところ。具体的であればあるほど、イメージがわき、そうか自分の組織にも物語はあって、それを戦略的に使えるんだって思えてくる。

 

本の未来 (Ascii books)

本の未来 (Ascii books)

 

青空文庫の富田さんが1997年に書いた本。青空文庫設立前夜の本を、青空文庫からダウンロードしてKindleで読んだ。彼の電子書籍の正解は、パッケージにこだわりつつも、リンクすること、だったのかもしらん。

 

世界の不思議な図書館

世界の不思議な図書館

 

世界には本を読むための、たくさんのアイデアと環境があふれている!図書館で借りたけど、買っちゃおうかな。

 

特集「私が変わる感動本2017」に惹かれて。「ビジネスの知識は「経済小説」で学べ!」というコーナーがよかった。仕事の面白さ、出世、降格、子育てとの両立、リーダーシップ、業界別、、、様々な切り口でビジネスが学べる!しかも小説で!これはお得。

分析

昨年もやりましたが、今年も可視化してみます。

今年は、まず時間と、冊数と、読書形態を可視化してみたいと思います。読書形態とは、どんなメディアで読んだかを指します。今のところ、大きく4分類にしていますが、オーディオとか、ウェブとか、異なる再生環境が必要なメディアが追加されるかもしれません。

f:id:doksyo-tek:20170218163546p:plain

図2 今月のRPM

趣味本が多いのは昨年もですね。ただマンガ、絵本は1冊30分で計算しているため、時間はさほど消費していません。あと、意外とデジタルで読んでいない。今月はごそっと図書館で借りたのが効いているかもしれません。図書館で本を借りると、返さなきゃいけないというプレッシャーから優先的に読むため、買った本(紙、デジタル)よりも先になり、結果、図書館の本が多くなるのかも。

気づき

さて、今月は、気づきというよりも、これからどう工夫していこうかという自分なりのカイゼンです。

戦略読書のキモは、他人と差別化するために、他人と違う本を戦略的に読みこなしていくことでした。

じゃあ、他人と違う本はどう選べばよいか。まずは、自分が選ばなそうな本をチョイスするのがいいのではないかと思います。

今月は読みたいものをランダムに、超並列読書をしています。そこで、まず読んだ本のキーワードや主題を抜き出します。次に、それらを組み合わせていくつかのトピックを作ります。そして、そのトピックを1つ以上含む本を選び、来月の課題図書にするのです(図3)。試みは、いきなり気張っても長続きしないので、まずは1冊だけ試してみようと思っています。

f:id:doksyo-tek:20170222003313p:plain

図3 組み合わせて自分が選ばない本を選んでみる

自分が選ばない本=他人とは違う本、とはならないので、これが解ではないと思いますが、このブレンドを何回か繰り返していると、差別化要因につながる本を見つけることにつながるのではないかと考えています。人力レコメンドぽいですが、吉と出るか凶と出るか。まずは試してみたいと思います。

参考