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読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

キャラメル小説

最近、食品や飲料品と小説がコラボしている例をチラホラと見かけました。

ddnavi.com

www.kinokuniya.co.jp

食べ物や飲み物を楽しむ、ちょっとした時間に、ちょっとした小説に触れて、ちょっといい気分になる。こういうしかけ、いいですね。

「読む」って、初動にとても力がかかる行為なのだと思っています。つまり、自分が能動的に文字を追いかけて行かなければ楽しむことができない。そして、得られるものが即時的ではない。じわじわと、ゆっくりと、染み込むように物語が入ってくる。最初を乗り切ると、いつの間にか文字を追いかけることが楽しくなり、徐々に展開が気になり始め、そしていつの間にか自分を別の世界に連れて行ってくれる。そんなメディアなのだと思います。

それに対して、例えばテレビやネット動画のような映像メディアは受動的に眺めていると楽しむことができます。また、ゲームやSNSのようなメディアは能動的ではあるものの、キャラクターや友人からの反応が即時的で刺激が強い。そういう工夫を凝らして作りこまれているわけです。ですから、映像やゲーム、SNSのようなメディアが強く支持されている理由もうなづけます。かくいう私もテレビも動画もSNSも大好きです(ゲームは少ししかやりませんが)。

でも、ちょっとした時間に、すぐスマホを取り出してTwitterをチェックするよりも、パズドラを起動させるよりも、キャラメル箱やペットボトルに目を走らせて、そこに書かれた気の利いた文章と対峙するのも、たまにはいいのではないでしょうか。選択肢の一つとしての小説。文庫よりももっとミニマムな、生活の合間に入り込んでくる小説。そんな読書シーンが増えると楽しいだろうな、なんて思っています。

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