戦略的に読書をするためにやったこと
はじめに
戦略読書の8か月にわたる取り組みを、ザックリと振り返ってみました。本当は半年で振り返るつもりだったけど、ズルズルしてて、変な時期になって振り返るという、アレな感じです。。
戦略読書とは?
三谷宏治氏が提唱する「他人と異なる独自の発想を生み出すために、戦略的に読書をしよう」というコンセプトのことです。
本では、「読書ポートフォリオ・マトリクス」や「ワリキリ読書」、「5つの視点での発見型読書」等々、戦略読書のための作戦がたくさんまとめられています。自分は、これらの発想がたいそう気に入りまして。で、今年1年実践してみようとなったわけです。
事前の準備
今回やったことは以下の3点です。
- 年間読書時間の試算
- 読書ポートフォリオ・マトリクスの作成
- 本のライフサイクル整流化
年間読書時間の試算
時間確保のため、使える時間を試算しました。結果、おおよそ400時間。1冊4時間で読破するとして、年間100冊読める計算です。
表1.確保できそうな時間
1日あたりの読書時間 | 日数 | 読書時間 | |
---|---|---|---|
平日 | 80分 | 215日 | 287時間 |
休日 | 60分 | 150日 | 150時間 |
合計(年間) | 437時間※ |
※丸めて400時間。さらに400÷4=年間100冊。
読書ポートフォリオ・マトリクスの作成
読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)は読書の資源配分を明確にするものです。以下の4象限にわけ、それぞれエイヤっと配分しました。
ビジネス基礎 | 200時間 | 経営20冊、情報工学20冊 |
ビジネス応用 | 80時間 | 成功・失敗事例等、個別の情報系専門書 |
非ビジネス基礎 | 60時間 | 科学系/歴史系/小説、マンガ |
非ビジネス新規 | 60時間 | 流行本、個人的に気になった本 |
本のライフサイクル整流化
より読書に注力できるよう、本そのもののライフサイクルを見直しました。各ステップと、todoは以下のとおりです。
表3.本のライフサイクル
(1)入手 | いろいろな書籍情報はいったんamazonリストに集約 |
(2)保管 | 手に入れたが未読の本は、積読場所を決めて集約 |
(3)活用 | ここはあとでまとめる(と言ってまとめてない・・・) |
(4)保存 | 本棚を大まかなジャンルに分け、各棚は超整理法的に使用 |
(5)廃棄 | 超整理法で抽出された、処分対象本のルールを構築 |
毎月、定点観測
実際の戦略読書状況は、毎月「定点観測」として、本ブログで公開しています。試行錯誤しつつでしたが、最近はだんだんと観測内容が定まってきました。
表4.定点観測
読んだ本の紹介 | アフェリエイトリンク。内容を忘れないように、簡易書評付きで紹介 |
定量分析 | 毎月・累積の読書時間/冊数のグラフ化と、年間の読書時間/冊数の予測値を計算 |
気付き | 毎月の活動を通じて得た感想や改善点などを書いておく |
考察
とまぁ、戦略的に読書をするためにいろいろ試しながら進めています。うまくいってるなぁという点と、これは改善の余地があるなぁという点、それぞれ挙げてみます。
うまくいってる点
- とにかく本を読む量が増えている
- いろいろなジャンルの本に興味が出てきた
- 読み方のコツがわかってきた(気がする)
改善の余地がある点
- 読む本のバランスが悪い:ビジネス基礎本の少なさよ・・・
- マンガ問題:文字ものとは別に考えたほうがいい量になってるかも
- Amazonリストの整理:ちょっと複雑すぎた。(1)未読(購買予定)(2)未読(図書館貸出)(3)読了、くらいがいいかも
- 本棚の整理:ちょっと複雑すぎた。『レバレッジ・リーディング』を参考に整理し直すのがいい。
戦略読書について、今年1月からの活動をざっと振り返ってみました。粗々ではありますが、少しずつ他人と異なる独自の発想を生み出すための読書に近づければいいな、と思います。まだ実感はわいていませんが。
残り4ヶ月(いやもはや約3ヶ月か)、改善の余地がある点、少しずつ試行錯誤しつつよりよい読書を心がけたいものです(たぶん、来年もつづけます)。