読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

『戦略読書』定点観測 - 2016年8月

はじめに

戦略読書・8月の定点観測です。

図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。

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図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM

定点観測(2016/08)

上記RPMに基づいて実施した8月の定点観測結果です。

ビジネス基礎

なし

 

ビジネス応用

▼佐々木 圭一著「伝え方が9割 【「伝え方が9割 2」試読版付き】」(ダイヤモンド社)
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読むの2度目。平易な語り口で、テクニックを織り込んだ文章も紹介しているところがわかりやすい。ノーをイエスに、とか、強いコトバ、とか。こういうロジック、情報技術的に取り込んでみたいところ。

 

非ビジネス基礎

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先月読んだ分の残りを一気に読んだ。夏休みならでは。三億円事件がここまで深みと広がりを持つとは。こういう異説って本当に面白い。多少突拍子もないところも含めて、エンターテインメントだと思う。

 

▼よしもと ばなな著「さきちゃんたちの夜 (新潮文庫)」(新潮社)
410135944X

人生にはいろんなことが起こる。それらを受け止めたり、流したり、改善したり。目立たないけど、ちゃんとしてる人たち。そんな人たちの物語が重なって、とても心が晴れやかになるから不思議。

 

▼荒木経惟著「いい顔してる人 生き方は顔に出る!」(PHP研究所)
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天才写真家・アラーキーの顔論。顔って不思議だよなぁ。思えば、自分の好きなのも、大抵人(顔?)が写ってる作品かも。顔って思っているよりも得られる情報が多い部分なんだろうな。刺激的で。

 

▼丘 修三,かみや しん著「ぼくのお姉さん (偕成社文庫)」(偕成社)
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次の一節は解説からの抜粋。「著者は、障害者と非障害者との間でのコミュニケーションの困難さを、重要な問題としてまず認識する。そしてその上で、コミュニケーションを成立させなければならないという思想を強く提示するのである。」コミュニケーションを成り立たせるためには、いろんな経験・体験を通じて、人の心の痛みがわかるようにならないと、ね。

 

▼大今良時著「聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)」(講談社)
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異物を排除する文化は、後述のコンビニ人間に通じるものがある。耳の聞こえない少女と、その子をいじめたことでいじめの対象となった男の子が、どう変化していくのか楽しみ。

 

▼筒井哲也著「予告犯 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)」(集英社)
B00BU1EO9Q
▼筒井哲也著「予告犯 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)」(集英社)
B00BU1EOAU
▼筒井哲也著「予告犯 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)」(集英社)
B00GY2G6EC

これは本質的なメッセージだと思う。「それが誰かのためになるという間違いのない確信を得た時 人は利得を超えた行動をとることがある」しかし、監視カメラの威力って凄いなー。街のカメラが4K8Kになっていったら、行動トレースなんて、容易にできちゃうな。

 

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命とは。生きるとは。映画も見たけど、マンガのほうがいい。断然。揺さぶられます。

 

非ビジネス新規

▼村田 沙耶香著「コンビニ人間」(文藝春秋)
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コンビニという清潔な箱。社会や会社への帰属意識の醸成装置。異物を排除し続けると、結局、みんなが大事にしたい個性が失われていくことになるのだろうか。いや、もう既にある側面では失われているのかも。

 

▼みしぇる著「シンプル生活 55のヒント 家事がラクになる、心が軽くなる」(SBクリエイティブ)
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最近気になっているミニマリスト系の本。ライトなミニマリストを目指して、実践したくなる。禅の心持、もっと深く知りたいかも。

 

▼本田 直之著「レバレッジ・リーディング」(東洋経済新報社)
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これは実践あるのみ! まずはこの本のレバレッジ・メモを作ろうと思う。後ほど書評にまとめる予定です。

 

分析

以下は、8月のRPM分布と、累積(1~8月)のRPM分布です。

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図2.8月のRPM分布

 

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図3.累積のRPM分布

今のところ、以下のような実績と予測になっています。

実績

 冊数時間
8月 35冊 42時間
1~8月 131冊 263時間

予測

 年間冊数※1総読書時間※2
予測値 196.5冊
(月平均16.375冊)
394.5時間
(月平均32.875時間)

※1 131冊÷8ヵ月=月平均16.375冊、16.375×12ヶ月=年間冊数196.5冊
※2 263時間÷131冊≒1冊あたり約2時間、約2時間×196.5冊≒394.5時間

ということで、7月とは打って変わり、当初目標の100冊・400時間はだいぶ達成できそうな感じになってきました。なぜなら、8月は夏休みに読書三昧の毎日を過ごしたからです(まぁ、マンガ・非ビジネス系がほとんどだったのですが…)! 7月の鬱屈とした日々を取り戻すかのように、大いに楽しい読書ができました。

読書っていろいろな側面があると思います。論旨を把握したり、新たな知識を吸収する楽しさもありますが、心の栄養と言いますか、物語を読むことで豊かな気持ちになったりもできる。8月はどちらかというと、後者を楽しめたのだと思います。

ちなみに、6月から試験導入していたaudibleは、聴く読書にまとめ、解約しました。コンテンツのラインナップとか、オーディオ機器の新調等、なんらかのタイミングで復活するかもしれませんが、今のところ未定です。

気付けば、今年も2/3を過ごしてしまったのですね。半年振り返りもできなかったなぁ。。9~12月の残り1/3、今年の戦略読書の集大成に向け、楽しみながら進めていきたいと思います。

参考