本のつながり
過去2回ほど、本がリンクすることで生まれる体験について触れました。
最近は、Quotleという面白そうなアプリも出ているみたいです。
このアプリ、InstagramとOneShotのハイブリッドみたいなアプリだそうです。引用文を作り、共有する。これだけの機能ですが、本がリンクしていくことで読書体験を共有できる、とてもシンプルで使いやすそうなアプリです。
本そのものの共有という観点では、standも面白いアプリです。ユーザ同士のコミュニケーションを促進させるため、予め選書能力の高い専門家が集められており、シンプルなUIを通じて本を発見することができます。
しかし、こういう面白いアプリはどうしてiOS版が多いのか。。Android版も出して欲しいなぁ。。。
ま、それはさておき。
そもそも読書は個人が著者の体験を共有する、あるいは追体験ができるメディアでした。その中で、インターネットの普及に伴い、ソーシャルメディアを介した読者間の体験の共有が多く見受けられるようになってきました。読書はインターネットという新たなツールを手に入れ、その共有の範囲を個人⇔著者から読者同士に広めていったと考えられます。
一方で、本を介したリアルなコミュニケーションの場、という切り口で最近の読書体験の共有をまとめた本もあります。書店・ブックカフェ・読書会・ブックフェスティバル、そういった場での今の取り組みがまとめられており、Web技術との掛け算を考える上でとても参考になりました。
検索、引用、そしてソーシャル。Web技術が下支えする本のリンクと体験の共有。つながりが広がる先にはどんな世界があるのかな。この点、これからも考えてみたいと思っています。