読書と可処分時間
読書家のみなさんは、どの程度読書に費やす時間をお持ちなのでしょうか。
私の場合、読書をテーマにしたブログを書いているくせに、なかなか時間が取れず、通勤電車等の移動中、あるいは寝る前など、細々と時間を捻出しています。そんな中、ふと、人生であと何時間読書を楽しめるのだろうか、あと何冊本を読めるのだろうか、そんな疑問がわいてきました。
そんな漠然とした不安を払しょくするため、(もしかしたらショックを受けることになるかもしれませんが)フェルミ推定ばりに雑な計算をしてみました。
以下、前提条件です。
年間の想定読書時間
- 1日2時間の読書×365日=730.0時間
- 1日1時間の読書×365日=365.0時間
- 1日30分の読書 ×365日=182.5時間
日本人の平均寿命
- 男性:80歳
- 女性:87歳
式
- (年間の想定読書時間×寿命までの残年数)/24時間/365日=残読書時間
エクセルさんでざざっと計算し、グラフにしてみました。20~60歳の方々用です。
見事な下りの線形を描いていますが(当たり前ですね)、毎日2時間読書する20歳の女性でも、寿命を迎えるまで5.5年くらいしか読書時間がないのですね。毎日0.5時間読書をする男性の場合、32歳以上だと1年を切るという。。。
もちろん、この残年数は1日も寝ずに、ごはんも食べずに、他のことをせずに、本を読んだ場合の時間なので現実的ではないですが、なかなかショッキングな数字になってしまいました。
この数字、こんな見方もできます。
新書1冊の場合(約600文字/ページ、250ページ/冊)、大よその文字数は約15万字になります。また、一般的な日本人の平均読書速度は500字/分(3万字/時)だと言われています(出展は下記参考文献「速読の科学」。小説か新書かで少し異なるかも)。つまり、新書1冊読むのに、15万÷3万で、約5時間かかる計算になります。
仮に残読書時間が5.5年(48,180時間)の人だと、48,180÷5=9636冊、1年(8,760時間)の人だと、8,760÷5=1752冊、本が読める計算になるわけです。
これらの数字を多いと感じるか、少ないと感じるかは、人によって異なると思います。できうれば、2000冊にせよ1万冊にせよ、自分にとって価値のある本を読みたいものですね。