Kindleの読書環境設計(1)
Amazon Kindleには、読書環境を最適化するためのたくさんの機能が備わっています。今回は、実際に何冊かの本を読みながら、いくつかの機能の効果と改善ポイント(検討の余地がある要件)について考えてみたいと思います。
対象にした本は以下の3冊です。
上記は、先人たちの読書論(1)、(2)で扱った本の中から、数冊適当にピックアップしています。いずれも青空文庫で電子化されており、Kindleでは0円で気軽に読むことができます。
さて、今回はKindleが有する以下の5機能に着目して、読書環境を最適化することについて考えてみたいと思います。
表1. Kindleの機能と効果
機能 | 効果 | 改善ポイント |
---|---|---|
(1)ページめくり | 読書没入感の演出 | 新しいUIの導入 |
(2)ブックマーク共有 | マルチデバイス利用 | (今のところ思いつかない…) |
(3)読書スピードの計算 | 読了推定 | 読み終え時間提示による心理的圧迫感 |
(4)ハイライト | メモの一覧性 | 他人との有効な共有手法 |
(5)X-Ray | 概念、人物、場所、出来事といった因子による横断的な把握 | 文章要約!? |
この表だけ見ても、何のことやらさっぱりかと思います。次回以降、表の詳細について触れてみたいと思います。