先人たちの読書論(1)
読書に関する本って本当にたくさんありますよね。
こういう需要は、
1件ずつ読んで、その紹介をしてもよかったのかもしれませんが、
以下、試したことをまとめてみます。
【制約】
- 青空文庫内を「読書」で検索し、最初の3ページ(60件)
から図書カードのみ抜粋しました(抜粋基準として、 出版年が不明なものは除外しています)。
【前処理】
- テキスト内冒頭の用例、文末の制作情報、青空特有の文字(#、
傍点)は削除しました。 - 各図書カードは処理用にまとめて1ファイルとしています。
【データ内訳】
- 対象は1869年~1953年の37文献になりました。
- 以下に、対象の図書カードの一覧を示します。
1800年代 1件
- 慶応義塾新議(福沢諭吉) 1869年
1900年代 2件
1910年代 3件
- 十歳以前に読んだ本(坪内逍遥) 1912年
- 学校教育における図書館の利用(佐野友三郎) 1916年
- 文章を作る人々の根本用意(小川未明) 1918年
1920年代 5件
- 愛読書の印象(芥川竜之介) 1920年
- 小説の読者(芥川龍之介) 1927年
- 読書子に寄す(岩波文庫(岩波茂雄)) 1927年
- 読書八境(市島春城) 1928年
- 探偵小説の世界的流行(平林初之輔) 1929年
1930年代 13件
- 読書と生活(牧野信一) 1930年
- 読書弁(正岡子規) 1930年
- 読書の今昔(寺田寅彦) 1932年
- 読書雑感(岡本綺堂) 1933年
- 宿命のCANDIDE(坂口安吾) 1933年
- 書物の倫理(三木清) 1933年
- 趣味としての読書(平田禿木) 1935年
- 其中日記 (十一)(種田山頭火) 1937年
- 岩波文庫論(岩波茂雄) 1938年
- 読書法(戸坂潤) 1938年
- ふざけた読書(豊島与志雄) 1938年
- 読書(西田幾多郎) 1938年
- 如何に読書すべきか(三木清) 1938年
1940年代 10件
- 婦人の読書(宮本百合子) 1940年
- 読書と著書(矢内原忠雄) 1940年
- 書物を愛する道(柳田國男) 1940年
- 読書遍歴(三木清) 1941年
- 家庭の読書室(内田魯庵) 1942年
- 僕の読書法(織田作之助) 1943年
- 『敗戦の倫理』編者のことば(岸田國士) 1946年
- 通俗作家 荷風(坂口安吾) 1946年
- 私の愛読書(宮本百合子) 1946年
- 感想家の生れでるために(坂口安吾) 1948年
1950年代 3件
- 「良書普及運動」に寄せて(中井正一) 1950年
- 集団文化と読書(中井正一) 1951年
- 学生と読書(倉田百三) 1953年
【解析】
さて、やっと解析に入っていきますが、長くなってきたので、解析以降の模様は次にアップします。