読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

『戦略読書』定点観測 - 2017年5月

はじめに

少しずつ遅れを取り戻しつつあります(自分に甘い)。5月分の戦略読書状況です。

下記は、今年の読書ポートフォリオ・マトリクス(以下、RPM)です。昨年の実績値を参考に、年間200冊・読書時間460時間、マトリクスは横軸が「鍛錬⇔趣味」、縦軸が「基礎⇔応用」にアップデートしました。

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図1 2017年版のRPM

定点観測

趣味-基礎

サザエさん 2017 春 (週刊朝日増刊)

サザエさん 2017 春 (週刊朝日増刊)

 

生誕70年の間は定期的に出るのかな。巻末の表紙原画ギャラリー、とてもキレイ。あと、やはりサザエさんは世相を映すマンガだよね。所々に挟み込まれてる解説記事を読むとよく分かる。

 

山と食欲と私 2巻 (バンチコミックス)

山と食欲と私 2巻 (バンチコミックス)

 
山と食欲と私 3巻 (バンチコミックス)

山と食欲と私 3巻 (バンチコミックス)

 
山と食欲と私 4 (BUNCH COMICS)

山と食欲と私 4 (BUNCH COMICS)

 

うーん、安定の飯テロ。山と食への愛情があふれてて、何度も読み返したくなる。奥穂高岳から筑波山山コンまで、幅広く山アクティビティをカバーしてて読んでてホントに飽きない!

 

1984年 (まんがで読破 MD100)

1984年 (まんがで読破 MD100)

 

管理統制される世界。マンガでも十分恐さが伝わってきた。これ、小説で読んだらもっと怖いんだろうな。ということで、小説でも読もう。

 

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

 

読みたいなと思いつつもずっと積ん読していた本。思うことは、こんなにかっこいい本を積ん読しててもったいなかったと思う気持ちと、大人になった今になって読めてよかったという気持ちが交錯している、ということ。改めて、出会えてよかった本でした。

 

みんなの世界 (岩波の子どもの本)

みんなの世界 (岩波の子どもの本)

 

1953年の本。図書館で借りたものは、2003年で22刷。

今だったらアウトな表現も多いが、伝えたい本質は変わっておらず、今の子どもたち、いや場合によっては大人にだって、ちゃんと伝わる内容の本だと思う。タイトルも好きだなぁ。

 

おとな小学生 (一般書)

おとな小学生 (一般書)

 

大人になって振り返る、子どもの頃のとても繊細な気持ちの数々。子どもの頃ってみんな、目の前に広がる新しい世界に圧倒されながらも少しずつ順応していったんだな。そんなことを思い出させてくれる一冊。いいエッセイでした。

 

よい子への道 (福音館の単行本)

よい子への道 (福音館の単行本)

 

よい子になるために、やってはいけないことが網羅されている!小学生が好きそうなギャグが散りばめられた、不思議な本。オマケのパラパラマンガ風のイラストもあったかくて、面白い。

 

趣味-応用

なし

 

鍛錬-基礎

なし

 

鍛錬-応用

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)

 

 空間、情報、思考の整理をすることで問題解決の手がかりと方向性が明確になる。というお話。考え方とか具体的な実践方法とか、とても参考になったので少しずつ試してみようと思う。

 

社内プレゼンの資料作成術

社内プレゼンの資料作成術

 

 これは本当に勉強になった。簡便かつ効果的にプレゼンテーションするためのメソッド。すぐに実践したくなるし、実践できる。実際、すぐ使い始めたら効果があった気がします。

 

分析

以下は今月のRPMです。棒グラフが冊数、折れ線グラフが読んだ時間です。「趣味-基礎(小説、マンガ類)」はやはり強力です。

今月も、ジャンルは「趣味-基礎(小説、マンガ類)」、読書形態は「紙」が多いです。ただ、図書館で借りた本は優先的に読むようにしているため(返却期限があるから)、少しずつではありますが、グラフに食い込んできています。

この統計、集計にエクセルを使ってグラフ化しているのですが、ややメンドクサイ。いや、かなりメンドクサイ。エクセルを修正し、何を読んだから1回の入力でグラフが出てくるまで作りこんでおきたいと思います。そのほうが間違いも減るだろうし。どういうふうに集計をしているのかもどんどん整流化しておきたいなぁ。

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図2 今月のRPM

続いて、累積のRPMです。

累積のグラフは、時間は「鍛錬-応用(ビジネス書、情報系専門書)」、冊数は「趣味-基礎(小説、マンガ類)」、媒体は「紙」が多いです。

媒体については、時間と場所による使い分けをしていることもあり、特に軽く読むことができる「趣味-基礎(小説、マンガ類)」などは、少しずつ紙系(紙・図書館)と電子系(スマホ・専用端末)が拮抗している気がします(言い過ぎかな)。

そして、相変わらず「鍛錬-基礎(古典)」「趣味-応用(新書、学習マンガ)」が低い。。このジャンルは昨年度からの課題ですね。古典のような難読書(って言いきっていいのか)をいかにライトに読み下すか。もっと気軽に新書類を読むにはどうしたらよいか。今年も引き続き、あれこれ挑戦してみたいと思います。

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図3 累積RPM

次に読む本

戦略読書のキモは、他人と差別化するために、他人と違う本を戦略的に読みこなしていくことです。そのために考えた作戦が、組み合わせて自分が選ばない本を選んでみるというものでした(図4参照)。

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図4 組み合わせて自分が選ばない本を選んでみる

この仕組みに則り、今月も本を選んでみました。

①キーワード(直感で選んだ。タイトルからのキーワード抜粋が多め)

家族、山ガールワンダーフォーゲル人工知能、恐怖、青春、高校生、本質、世界観、親子、振り返り、ギャグ、笑い、整理、整頓、白、パワーポイント、承認、陣地、表裏

 

②トピック(順番に5つに分けただけ)

  1. 家族、青春、振り返り、白
  2. 山ガール、高校生、ギャグ、パワーポイント
  3. ワンダーフォーゲル、本質、笑い、承認
  4. 人工知能、世界観、整理、陣地
  5. 恐怖、親子、整頓、表裏

 

③選んだ本(各キーワードをAmazonでAND検索。ただしヒットしなかったら、後ろからキーワードを減らしていく) 

家族シアター

家族シアター

 
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

 
あの人はなぜ、ささいなことで怒りだすのか

あの人はなぜ、ささいなことで怒りだすのか

 
2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方

2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方

 

 

今月は『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』にしてみようと思います。流行りのAIと、流行りの働き方。どちらも、一過性の流行りで終わってはよくないと思うのです。少しでも、AI×働き方のヒントがあると、いいなぁ。

 

④次に読む本ストック

けっこうたまってきてます。少しでも触れないジャンルの本を、と思っていますが、最終的にdoksyo-tekの趣味主張が現れてしまいますね。さてさて、面白く読めるかなぁ。

参考