読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

映画『ザ・ウォーカー』

本が出てくる映画について、いろいろ思ったことを書こうという趣旨です。

ザ・ウォーカーは2010年の米映画。主人公はデンゼル・ワシントン。個人的には『ペリカン文書』のイメージが強いですが、『トレーニングデイ』でアカデミー主演男優賞を受賞しているそうです。

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どんなお話かというと、以下、Wikipediaのあらすじの転載ですが、

最終戦争によって国家も文明も滅びた世界を旅する男(ウォーカー)イーライがいた。彼は、30年間もアメリカを西に歩き続けている。目的地は何処なのか、彼にもわからない。ただ、「本を西へ運べ」という心の声に導かれるままに歩き続ける。

一方、とある本を探し続ける独裁者の男カーネギーがいた。彼は、旧来の秩序さえもが滅びたことを良いことに理想の町を作ろうと企てていた。

そして、イーライはカーネギーが仕切る町に立ち寄る。カーネギーは探していた本をイーライが持っていることに気づき奪おうと企てる。

 といった感じです。

最後の一冊となった本の内容は何か。ウォーカー(黒人)⇔独裁者(白人)。この対比は何を意味するのか。イーライが行き着く「西」で、本はどうなるのか・・・等々、見どころが多い作品です。

文明の礎=本、という構図はうまいなと思いました。人々が信じる力と、そんな人々に複製して届けられる技術。これらが、退廃した新世界でふたたび生み出される過程を描いた、とでもいう感じでしょうか。

「あれは本じゃない。兵器だ。」って言葉が印象的な映画でした。

以下、通な方々の映画批評です。

movie.maeda-y.com

ameblo.jp

 本も出ていたみたいです。

ザ・ウォーカー (角川文庫)

ザ・ウォーカー (角川文庫)