イベントレポート「新世代CEOが語る僕らの読書術「本を読まない人間はビジネスで勝ち残れない」」
先日、下記イベントに参加してきました。
詳細はNewsPicksから配信されるそうなので(4/20現在、まだ?)、「本の読み方」に関する部分と、感想だけ。
本の読み方
佐渡島庸平さんの読み方:樹形図的に読む
- 遠藤周作の作品から、第三の新人を読み、フランス文学を読むといった樹形図のように広がる読み方
- かつては作家が樹形図の基となる情報を提供していたが、今はSNSやメディア(NewsPicks等)に取って代わりつつある
- 丁寧に選定したソーシャル上の人から情報を得る
- 「本をはみ出た形の知」(メルマガ等)も得ることができる
佐藤航陽さんの読み方:1テーマを集中的に読む
- 通読はせず、目次・必要だと思う部分のみに徹底するネット的な読み方
- 読む時間(コスト)を大切にし、不要な情報をフィルタリングする。そのため、何を読むかについても「知りたい」欲求があるもの(例えば、物理学とか)
印象的だったこと
お二人とも、リアル書店はまったく利用されないとのこと。佐渡島さんは時間があれば寄りたいなというニュアンスを漂わしていましたが、佐藤さんはきっぱり行きませんねー、と。
お二人のように、多忙な方は書店に足を運ばず、どんどんAmazonのようなECに向かっているのかと思います。しかしながら、個人的には本が大量に並んでいる場所から得られるアフォーダンスのようなものはとても重要な要素であり、書店(ないしは図書館)に行かないと得られないと思うのです(体験をネットで再現する手法を考えるのも楽しいかも)。
リアルとネットの書店の違いについては多くの議論がなされていますが、再考する余地がありそうです。
参考
▼堀江 貴文,森川 亮,佐渡島 庸平著「新世代CEOの本棚」(文藝春秋)
【追記 2016.05.05】
NewsPicksで記事が公開されたようです(有料)。