読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

Readability100年史

はじめに

とても面白いスライドを見つけたので、ご紹介したいと思います。

このスライドは、2015年に開催されたSummer School on Natural Language Generationという研究会の1セッションのものです。セッションでは、ルーヴァン・カトリック大学ベルギー)のThomas François氏がReadability100年の歴史を解説しています。

定義と課題

スライドは120枚近くあり、Readabilityの定義・研究・課題・参考文献が網羅的にまとめられていました。特に定義と課題は箇条書きでわかりやすかったのでご紹介です。

Readabilityの定義
  1. Focuses on text characteristics (reader characteristics are not directly modeled)
  2. Readability aims at a group of readers (with homogeneous characteristics), not at an individual.
  3. Considers comprehension, reading speed and motivation... in theory !
 課題
  1. Corpus issues (availability, validity, heterogeneity)
  2. Specialization of the formula (genre, public)
  3. Lots of features available, but are they all similarly useful ?
  4. Modeling smaller textual fragments

Readability100年史

また、100年にわたるReadability研究が30ページもの参考文献でつづられていました。せっかくなので、年表作成用JavaScriptであるTimeline JSを使って、紹介されていた論文を時系列にプロットしてみました!(手作業でJS用スプレッドシートを作るというヒンズースクワット的な作業を楽しみました)

 

まとめ

けっこうな大作なので、これから少しずつ読み進めていきたいなと思います。また、Timeline JSは各々の出来事に画像や映像、リンク等も貼れるようなので、アップデートも含めてデータの整備をしていきたいと思います。

こういうアプリケーションがあっさり作れるって素晴らしい!