読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

Kindleの新フォント「Bookerly」の読みやすさ?

Kindleネタが続きますね。実際に読まれたページ数で著者に支払いをするというネタで盛り上がっているKindleですが、6/30発売予定の新端末は、フォントとレンダリングエンジンが一新するそうです。

japanese.engadget.com

www.gizmodo.jp

今のところ新端末の購入予定がないのですが、iOS版は既に対応済みらしいので、最近使ってないiPhoneを取り出して、これまでのデフォルトフォントとの違いを見てみました。

f:id:doksyo-tek:20150628074351p:plain

図1.Bookerly入れますか?

ソフトウェアをアップデートしたら、さっそく聞かれました。うむうむ。入れましょう。しかし「目への負担が少なく楽に読んでいただけるため、読書スピードも速くなります」って直接的ですごい表現ですね。

で、以下が新しいエンジンでのCaeciliaとBookerlyとの比較です(古いエンジンでのキャプションを取り忘れました。。)。

f:id:doksyo-tek:20150628074411p:plain

図2.Caecilia(左)とBookerly(右)の比較

ほほー。

一応ホワイトリバーが減って、ハイフネーション処理がちゃんとやられてる、という文字組版的な改善点は見た目でわかりました。では、フォントそのものはどうなのでしょうか。

とある記事では、以下のような記述がなされています。

Bookerly addresses both of these issues. No matter what screen you're on, Bookerly was designed from the ground-up to be even more readable that Caecilia. According to Amazon's internal tests, that means it's about 2% easier on the eye.

Amazonの内部テストによれば「Caeciliaより可読性が向上し、約2%、目に優しくなった」らしいです。組版ルール追加とフォントデザインの組み合わせが可読性向上に寄与したということなのでしょうか。残念ながら、この記事だけではソースがわからず、かつ評価の詳細もわかりません。Kindle Forumにも載ってなさそうだし。。。

一部要確認ではありますが、これが事実なら素晴らしいですね。そして、読みやすい日本語フォントも提供してほしいものです。そういうロードマップもあるのかなぁ。