『戦略読書』定点観測 - 2016年9月
はじめに
戦略読書・9月の定点観測です。
図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。
定点観測(2016/09)
上記RPMに基づいて実施した9月の定点観測結果です。
ビジネス基礎
なし
ビジネス応用
▼礒井 純充著「本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた」(学芸出版社)
主体は、本じゃなくて、場所じゃなくて、そこに集う人、なんだなぁ。個人の思いが地域や社会を変える。それを咀嚼することが、「体験」なんだと思う。
非ビジネス基礎
▼高野 和明,.著「ジェノサイド 上 (角川文庫)」(KADOKAWA/角川書店)
▼高野 和明著「ジェノサイド 下 (角川文庫)」(KADOKAWA/角川書店)
超面白い映画を三本分見たくらいの達成感があります!って鈴木おさむ氏が帯で言ってるけど、本当だった。アフリカ・アメリカ・そして東京。世界規模で展開される壮大な物語。小説なのに、なんだかとてもリアルで、地に足がついている感じがした。ここでも神様は細部に宿っていて、超面白かった!
▼秋本 治著「こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 (ジャンプコミックス)」(集英社)
なめてました。。発売翌日に近所の本屋さんに買いに行ったら、特別版は売り切れてました。。最後、いつものように終わってて、また来週が来そうな感じだった。こち亀はそれでいいのかもしれない。しかし、400ページの単行本マンガって、なんかもはや新しいジャンルの本の形態だな。見たことない。うん。最後まで斬新なマンガでした。ありがとう、こち亀!
想像もつかない未来社会を覗ける、かもしれない一冊。挿絵の真鍋博さんも解説で触れているけど、「人生も社会も、錯覚の連続の上に存在しているのかもしれませんな」っていう一節、なんとも星新一ワールドぽくて、風刺が効いていて好き。
非ビジネス新規
▼茂木 健一郎著「頭は「本の読み方」で磨かれる: 見えてくるものが変わる70冊 (単行本)」(三笠書房)
茂木健一郎さんのキャラクターを想像しながら読んだ。近くに彼がいて、自分だけのためにレクチャーしてくれてるってイメージ。うーむ。やはり定番化した読み方ってあるな。もう少しで、この手の読書本の鉄板、テンプレートが見えてきそうな気がする。
分析
以下は、9月のRPM分布と、累積(1~9月)のRPM分布です。
今のところ、以下のような実績と予測になっています。
実績
冊数 | 時間 | |
---|---|---|
9月 | 6冊 | 20.5時間 |
1~9月 | 137冊 | 283.5時間 |
予測
年間冊数※1 | 総読書時間※2 | |
---|---|---|
予測値 | 182.667冊 (月平均15.222冊) |
378時間 (月平均31.5時間) |
※1 137冊÷9ヵ月≒月平均15.222冊、15.222×12ヶ月≒年間冊数182.667冊
※2 283.5時間÷137冊≒1冊あたり約2時間、約2時間×182.667冊≒378時間
9月は、年間100冊・400時間の予測値から、やや遠のいた感じです。しかしながら、高野和明『ジェノサイド』を堪能することができて幸せな月でした。
そして、9月には「戦略的に読書をするためにやったこと」と題して、ここまでの活動を振り返ってみました。そこでの気づきは、以下のようなものでした(以下、再掲)。
うまくいってる点
- とにかく本を読む量が増えている
- いろいろなジャンルの本に興味が出てきた
- 読み方のコツがわかってきた(気がする)
改善の余地がある点
- 読む本のバランスが悪い:ビジネス基礎本の少なさよ・・・
- マンガ問題:文字ものとは別に考えたほうがいい量になってるかも
- Amazonリストの整理:ちょっと複雑すぎた。(1)未読(購買予定)(2)未読(図書館貸出)(3)読了、くらいがいいかも
- 本棚の整理:ちょっと複雑すぎた。『レバレッジ・リーディング』を参考に整理し直すのがいい。
特に、読む本のバランスが悪く、そして、読んだ本がどのカテゴリに分類されるべきかがわからない。これらが改善されないと、どんな読書をしているのか、可視化しづらくなってしまいます。この点は、来年以降に向けてどう改善すべきか考えてみたいと思っています。
今年も残すところあと3回。さてはて。どうなりますことやら。