読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

読書的ニュース 2016-08

2016年8月の読書的ニュースです。 ●アマゾン、発展途上国向けに読書基金を設立 数千台のKindle寄付へ | TechCrunch Japan 読書支援をしつつ、将来的にはAmazonを使ってもらえるファンも作る。とてもいい取り組みだと思う。発展途上国での読書プログラムを支…

メディアリボーン考

はじめに 2016年6月~7月、日経新聞に「メディアリボーン、デジタル時代の出版再生術」という特集記事が組まれていました。 ウェブを通じた情報発信が容易となった時代において、出版はデジタルとどう付き合い、活路を見いだしていくのか。良記事だったので…

聴く読書

聴く読書とは? いわゆる朗読のことです。 昔、NHKで名作の朗読番組ってありましたのよね?人生の愛読書となった『君たちはどう生きるか』、初めて読んだ(いや聞いた?)のは、朗読ラジオでした。当時はなんていう番組だったのかな。これの前身かな。。 www…

「フミカbot」の可能性

チャットボット、流行ってますね。自分でWebページをアレコレ見てまわるより、ボットと会話しながら情報を教えてもらったり、買い物ができたりしたほうが都合がいいシーンもあるということなのでしょう。 そんな中、好きなWebサービスの1つである「本のアプ…

『戦略読書』定点観測 - 2016年7月

はじめに 戦略読書・7月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/07) 上記RPMに基づいて実施した7月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

読書的ニュース 2016-07

8月も後半ですが。。2016年7月の読書的ニュースです。 ▼ドラえもんが読んでいるページの原画が! | 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム これは見ておきたい!そうかそうか。ドラえもんは「かがみの中ののび太」を読んでいたのか! ▼ASCII.jp:トリセツ、家…

書評『挑戦する図書館』

はじめに 「図書館、がんばってる!」がわかる一冊です。 著者は図書館研究の第一人者である大串夏身氏。研究者らしく、明確に情報社会における図書館の役割と課題を述べています。読書活動の供給源であり、かつ読書環境でもある図書館、どんなことになって…

『戦略読書』定点観測 - 2016年6月

はじめに 戦略読書・6月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/06) 上記RPMに基づいて実施した6月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

イベントレポート「日仏フォーラム 《書籍とデジタル》」

はじめに 書籍の形態の変化と、新しい読書の方法について知りたくて、6/13(月)、国立国会図書館のイベントに参加しました。終日のイベントだったのですが、都合上午前中のみの聴講でした。片手落ちではありますが、まとめと感想を書いてみます。 日仏フォ…

読書的ニュース 2016-06

2016年6月の読書的ニュースです。 ▼モリサワのウェブフォント、「さくらのレンタルサーバ」利用者は無償で利用可能に - CNET Japan へー。EPUBのHTML5/CSS3と併せて、ブラウザ読書が広がると面白いんだけどなぁ。 ▼アマゾンが秘密にする物流センターの正体 |…

書評『読書進化論』

著者は評論家として有名な勝間和代さんです。今から10年近く前の本(2008年刊)ですが、『読書進化論』というタイトルに惹かれ、読んでみました。 概要 本書は大きく4部構成になっています。まず(1)「読書で人が進化する」とは何かについて述べられていま…

読書の記念日

読書の記念日と言えば、4月23日のサン・ジョルディの日や、10月27日からはじまる読書週間等が有名ですが、調べてみると大小たくさんの記念日が制定されているようです。 調べるのが楽しかったので、カレンダーに1年分の記念日をプロットしてみました(記念日…

ABC少女エマ

ガチャガチャ(1回500円!)でゲットした、なごみ系読書フィギュアです。 kaiyodo.co.jp マクロ撮影難しい。。もっと上手くなりたい。。 ゆったりとくつろぎながら読書する姿は、読書本来の楽しさや豊かな心持ちを表現している、のではないかな。言い過ぎ? …

『戦略読書』定点観測 - 2016年5月

はじめに 戦略読書・5月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/05) 上記RPMに基づいて実施した5月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 日本のイン…

読書的ニュース 2016-05

2016年5月の読書的ニュースです。 ▼就活で「趣味は読書」ではダメな理由 - エキレビ!(1/2) 「面接時における趣味は読書」問題。しっくりきた。面接で問われている「趣味」は「本職以外の技能」であり「道楽」ではない、らしい。でも、本を読む技法ってたく…

パワー・ブラウジング読書

パワー・ブラウジングを促進? 『ネット・バカ』によれば、ウェブページは素早く・飛ばし読みされるもの(パワー・ブラウジングされるもの)でした。ならば、ウェブページをより簡潔にサクサク読むことができないものか、と考えたのですが、世の中にはいろい…

本棚の重さ

リーディングフローの検討(前編・後編)で本棚を整理したわけですが、本棚について面白い記事がありました。 ▼第1回 本で床は抜けるのか « マガジン航[kɔː] 大量の蔵書の整理について書かれた内容のようですが、気になる記述が。 建築の一般的な住宅の積載…

『戦略読書』定点観測 - 2016年4月

はじめに 戦略読書・4月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/04) 上記RPMに基づいて実施した4月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

文化財にみる読書

黒田清輝『読書』(著作権消滅済、Wikipediaより) 上野・東京国立博物館の黒田清輝展に行ってきました。 www.seiki150.jp 本ブログ的には、おなじみ『読書』の絵を直接見ておきたいと思ったわけです。夜に立ち寄ったのですが、閉館間際まで人が多く、人気の…

読書的ニュース 2016-04

2016年4月の読書的ニュースです。 ▼「Emoji」がファッションに、世界で起こる絵文字ムーブメントを探る | Fashionsnap.com 絵文字がファッションになっているという記事。こういうコラボ好き。Instagramでも少しずつ使われるようになってきてるんだなぁ。ち…

読書的ニュースのすすめ

気になったネットの記事や論文などをまとめていこうと思います。不定期にするとやらなくなりそうなので、月1ペースでできればなと。ただ、ネット記事の鮮度も考えて、ゆくゆくは更新頻度を高めたい、なぁ。そのため、まずはニュース配信のためのルーチン化を…

イベントレポート「新世代CEOが語る僕らの読書術「本を読まない人間はビジネスで勝ち残れない」」

先日、下記イベントに参加してきました。 peatix.com 詳細はNewsPicksから配信されるそうなので(4/20現在、まだ?)、「本の読み方」に関する部分と、感想だけ。 本の読み方 佐渡島庸平さんの読み方:樹形図的に読む 遠藤周作の作品から、第三の新人を読み…

Readability100年史

はじめに とても面白いスライドを見つけたので、ご紹介したいと思います。 Readability: a one-hundred-year-old field still in his teens(pdf) このスライドは、2015年に開催されたSummer School on Natural Language Generationという研究会の1セッショ…

『戦略読書』定点観測 - 2016年3月

はじめに 戦略読書・3月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/03) 上記RPMに基づいて実施した3月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

『戦略読書』実践記(2)リーディング・フローの基礎的検討(後編)

前回、戦略読書を実施するにあたり、読む行為を円滑に進める手順としてリーディング・フローを提案しました。具体的には5つのステップを要するもので、以下の問題を改善することで効率的な流れを作ろうとしています。 入手:欲しい本が把握できていない 保管…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(8)

はじめに これまでの投稿を振り返りながら、「紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ」について、考察してみたいと思います。 これまでの振り返り 本稿はそもそも、「読みやすさって何なのだろう」と考えたことがきっかけでした。Wikipediaの…

書評『ネット・バカ』(3)

邦訳『ネット・バカ』を読んで、書評と考えを以下の3点に絞って書き綴っています。今回は「視点(3)新しい読書」です。 視点(1)深い読書 視点(2)ウェブの影響 視点(3)新しい読書 これまで2回の投稿を振り返りますと、以下のようになります。 深い読書…

『戦略読書』実践記(2)リーディング・フローの基礎的検討(前編)

なんか、タイトル長いですね。。失敗したかな。 はじめに さて、戦略読書を実施するにあたり「何を読むか」はもっとも重要ですが、読む行為をより円滑に進める手順、ワークフロー(リーディング・フロー←造語です)も重要な要素の1つだと思います。 リーディ…

『戦略読書』定点観測 - 2016年2月

戦略読書・2月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクスを整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス そして、こちらが2月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 ビジネス応用 非ビジネス基礎 非ビジネス新規 以下は、2月のRPM分…

書評『ネット・バカ』(2)

邦訳『ネット・バカ』を読んで、書評と考えを以下の3点に絞って書き綴っています。今回は「視点(2)ウェブの影響」です。 視点(1)深い読書 視点(2)ウェブの影響 視点(3)新しい読書 少し振り返りますと、前回は「深い読書」について述べました。深い読…

書評『ネット・バカ』(1)

doksyo-tek.hatenablog.com 上記でNicholas Carr『The Shallows』を取り上げておきながら、読んでいないのはいかがなものか。 ということで、邦訳『ネット・バカ』を読みました。 内容的に、これまで取り上げてきた「紙とディスプレイの違い」について、様々…

書評『読書で賢く生きる。』

漆原直行、中川淳一郎、山本一郎の3氏による、ビジネス書に的を絞った読書論です。皆さん非常に尖った論客なので、歯に衣着せぬ切り込みぶりが爽快な一冊でもあります。 概要 本はお三方個別の読書論と、座談会形式の議論がサンドイッチになって構成されてお…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(7)

はじめに これまでの経緯は以下になります。 Digital reading behavior(デジタル読書の振る舞いについて) Print vs. digital(紙 vs デジタル) Preference for reading medium(読書媒体の選択) Multi-tasking and learning(マルチタスクと学習) 下記…

『戦略読書』定点観測 - 2016年1月

戦略読書・2016年1月の定点観測です。 図1は、前回示した読書ポートフォリオ・マトリクスを整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス で、こちらが1月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 ビジネス応用 非ビジネス基礎 非ビジネス新規 当初は…

doksyo-tekのパフォーマンス計測

www.lifehacker.jp 読書的ではない記事です。 最近はいろんなサービスが出てきますね。はてなブログを使用しているので、自分で手を加えられる部分はあまりないと思っていますが、我がブログもチェックしてみました。 図1.測定結果 おおー、いちおうOKでし…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(6)

はじめに これまでの経緯は、以下の記事になります。 Digital reading behavior(デジタル読書の振る舞いについて) Print vs. digital(紙 vs デジタル) Preference for reading medium(読書媒体の選択) 今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書…

Kindle for Androidの日本語フォント

Kindle for Android、ついこないだまでこんな感じになっていました。 図1.約物、点丸等がおかしなことに。。。 これはさすがにひどいと思い、フォントの入れ替えを試してみました。 結論から言うと、アプリはアップデートされたので、フォントはデフォルト…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(5)

はじめに これまでの経緯は、以下の記事になります。 doksyo-tek.hatenablog.com doksyo-tek.hatenablog.com 今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書)に関する研究トピックスを読んでいきます。今回は研究トピックスその3「Preference for reading …

『戦略読書』実践記(1)

『ビジネスモデル全史』でおなじみ、三谷宏治さんの『戦略読書』を読みました。これはいい。なんだか、とても実践したく(真似したく)なる内容! ということで、さっそく読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)を作ってみました。今後、できれば月一くらい…

書評『読書教育を学ぶ人のために』

本をどう読むのか、どう読ませるのか。読書デザインに関するトピックスが理論・実践・展開の3部にわけて整理されており、読書教育の分野の現在を知るのに最適な一冊です。新年早々、とてもいい本に出会うことができてうれしいです。 以下、各部の気になった…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(4)

はじめに 前回の続きです。今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書)に関する研究トピックスを読んでいきます。今回は研究トピックスその2「Print vs digital」です。 Ziming Liu: "Digital reading: An Overview", Chinese Journal of Library and …

拡張する書籍

"文章・絵画などを筆写または印刷した紙の束をしっかり綴(と)じ合わせ、表紙をつけて保存しやすいように作ったもの。巻き物に仕立てることもある。多く、雑誌と区別していう。書物。本。図書。しょじゃく。→電子書籍" これはコトバンクの「書籍」の定義です…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(3)

おさらい 前々回は、紙とディスプレイの違いについて整理し、本を読むときの要素(注力できる要素⇔注意をそらす要素)に着目しました。 それを受けて前回は、認知科学系の論文を数本サーベイしました。 ディスプレイより紙のほうが文脈記憶や読解テストの結…

現代版・読書八境

市島春城の『読書八境』を読みました。青空文庫で公開されています。 本文は旧仮名遣いが多く(出版は昭和3年)、なかなか読みづらかったのですが、読書はシーンによって読み方が異なり、それらは大よそ8パターンに分類される、という内容でした。 以下に、…

本のつながり

過去2回ほど、本がリンクすることで生まれる体験について触れました。 doksyo-tek.hatenablog.com doksyo-tek.hatenablog.com 最近は、Quotleという面白そうなアプリも出ているみたいです。 jp.techcrunch.com このアプリ、InstagramとOneShotのハイブリッド…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(2)

前回(4ヶ月前!)「ディスプレイ表示より紙のほうが理解度が高いという実験結果」について、こんなことを書きました。 これまで「読みやすさ」を文章の難易度という観点で見てきた(読みやすさの評価指標(1)、(2)、(3)) 実験に対するスラドの意見を…

本を探すということ

先日、料理というキーワードで小説を横断する企画についてご紹介しました。 このキーワードによる横断、言い換えれば、本が持つ表現内容をリンクしていくことで生まれる新しい体験について、少し考えてみたいと思います。 図書館にはテーマで本を探す件名検…

未来の本

▼「本とコンピュータ」編集室著「季刊・本とコンピュータ (第2期12(2004夏号))」(大日本印刷株式会社ICC本部) 本とコンピュータという雑誌をご存知でしょうか。この雑誌、今から10年ほど前に出版されていたものですが、「100年後、本はどうなる?」と題し…

文字で味わうキャンプ料理

今年の春くらいに発売になったブルータスのキャンプ特集雑誌。改めてペラペラ読み返していたら、「文字で味わうキャンプ料理」という面白い記事がありました。小説の中に登場する料理シーンを、オカズデザインさんが実際に再現するという企画です。 ▼マガジ…

短編ディスペンサー

先日キャラメル小説の話題を書いたばかりですが、類似サービスのニュースを読みました。その名も「短編ディスペンサー」! www.huffingtonpost.jp 市役所や公会堂など、人が集まる場所にレシートのような紙にショートストーリーを印刷してくれる機械を設置す…