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読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

読書的ニュース 2016-05

2016年5月の読書的ニュースです。 ▼就活で「趣味は読書」ではダメな理由 - エキレビ!(1/2) 「面接時における趣味は読書」問題。しっくりきた。面接で問われている「趣味」は「本職以外の技能」であり「道楽」ではない、らしい。でも、本を読む技法ってたく…

パワー・ブラウジング読書

パワー・ブラウジングを促進? 『ネット・バカ』によれば、ウェブページは素早く・飛ばし読みされるもの(パワー・ブラウジングされるもの)でした。ならば、ウェブページをより簡潔にサクサク読むことができないものか、と考えたのですが、世の中にはいろい…

本棚の重さ

リーディングフローの検討(前編・後編)で本棚を整理したわけですが、本棚について面白い記事がありました。 ▼第1回 本で床は抜けるのか « マガジン航[kɔː] 大量の蔵書の整理について書かれた内容のようですが、気になる記述が。 建築の一般的な住宅の積載…

『戦略読書』定点観測 - 2016年4月

はじめに 戦略読書・4月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/04) 上記RPMに基づいて実施した4月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

文化財にみる読書

黒田清輝『読書』(著作権消滅済、Wikipediaより) 上野・東京国立博物館の黒田清輝展に行ってきました。 www.seiki150.jp 本ブログ的には、おなじみ『読書』の絵を直接見ておきたいと思ったわけです。夜に立ち寄ったのですが、閉館間際まで人が多く、人気の…

読書的ニュース 2016-04

2016年4月の読書的ニュースです。 ▼「Emoji」がファッションに、世界で起こる絵文字ムーブメントを探る | Fashionsnap.com 絵文字がファッションになっているという記事。こういうコラボ好き。Instagramでも少しずつ使われるようになってきてるんだなぁ。ち…

読書的ニュースのすすめ

気になったネットの記事や論文などをまとめていこうと思います。不定期にするとやらなくなりそうなので、月1ペースでできればなと。ただ、ネット記事の鮮度も考えて、ゆくゆくは更新頻度を高めたい、なぁ。そのため、まずはニュース配信のためのルーチン化を…

イベントレポート「新世代CEOが語る僕らの読書術「本を読まない人間はビジネスで勝ち残れない」」

先日、下記イベントに参加してきました。 peatix.com 詳細はNewsPicksから配信されるそうなので(4/20現在、まだ?)、「本の読み方」に関する部分と、感想だけ。 本の読み方 佐渡島庸平さんの読み方:樹形図的に読む 遠藤周作の作品から、第三の新人を読み…

Readability100年史

はじめに とても面白いスライドを見つけたので、ご紹介したいと思います。 Readability: a one-hundred-year-old field still in his teens(pdf) このスライドは、2015年に開催されたSummer School on Natural Language Generationという研究会の1セッショ…

『戦略読書』定点観測 - 2016年3月

はじめに 戦略読書・3月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクス(PRM)を整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM) 定点観測(2016/03) 上記RPMに基づいて実施した3月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 なし ビジ…

『戦略読書』実践記(2)リーディング・フローの基礎的検討(後編)

前回、戦略読書を実施するにあたり、読む行為を円滑に進める手順としてリーディング・フローを提案しました。具体的には5つのステップを要するもので、以下の問題を改善することで効率的な流れを作ろうとしています。 入手:欲しい本が把握できていない 保管…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(8)

はじめに これまでの投稿を振り返りながら、「紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ」について、考察してみたいと思います。 これまでの振り返り 本稿はそもそも、「読みやすさって何なのだろう」と考えたことがきっかけでした。Wikipediaの…

書評『ネット・バカ』(3)

邦訳『ネット・バカ』を読んで、書評と考えを以下の3点に絞って書き綴っています。今回は「視点(3)新しい読書」です。 視点(1)深い読書 視点(2)ウェブの影響 視点(3)新しい読書 これまで2回の投稿を振り返りますと、以下のようになります。 深い読書…

『戦略読書』実践記(2)リーディング・フローの基礎的検討(前編)

なんか、タイトル長いですね。。失敗したかな。 はじめに さて、戦略読書を実施するにあたり「何を読むか」はもっとも重要ですが、読む行為をより円滑に進める手順、ワークフロー(リーディング・フロー←造語です)も重要な要素の1つだと思います。 リーディ…

『戦略読書』定点観測 - 2016年2月

戦略読書・2月の定点観測です。 図1は、読書ポートフォリオ・マトリクスを整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス そして、こちらが2月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 ビジネス応用 非ビジネス基礎 非ビジネス新規 以下は、2月のRPM分…

書評『ネット・バカ』(2)

邦訳『ネット・バカ』を読んで、書評と考えを以下の3点に絞って書き綴っています。今回は「視点(2)ウェブの影響」です。 視点(1)深い読書 視点(2)ウェブの影響 視点(3)新しい読書 少し振り返りますと、前回は「深い読書」について述べました。深い読…

書評『ネット・バカ』(1)

doksyo-tek.hatenablog.com 上記でNicholas Carr『The Shallows』を取り上げておきながら、読んでいないのはいかがなものか。 ということで、邦訳『ネット・バカ』を読みました。 内容的に、これまで取り上げてきた「紙とディスプレイの違い」について、様々…

書評『読書で賢く生きる。』

漆原直行、中川淳一郎、山本一郎の3氏による、ビジネス書に的を絞った読書論です。皆さん非常に尖った論客なので、歯に衣着せぬ切り込みぶりが爽快な一冊でもあります。 概要 本はお三方個別の読書論と、座談会形式の議論がサンドイッチになって構成されてお…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(7)

はじめに これまでの経緯は以下になります。 Digital reading behavior(デジタル読書の振る舞いについて) Print vs. digital(紙 vs デジタル) Preference for reading medium(読書媒体の選択) Multi-tasking and learning(マルチタスクと学習) 下記…

『戦略読書』定点観測 - 2016年1月

戦略読書・2016年1月の定点観測です。 図1は、前回示した読書ポートフォリオ・マトリクスを整理したものです。 図1.読書ポートフォリオ・マトリクス で、こちらが1月の定点観測結果です。 ビジネス基礎 ビジネス応用 非ビジネス基礎 非ビジネス新規 当初は…

doksyo-tekのパフォーマンス計測

www.lifehacker.jp 読書的ではない記事です。 最近はいろんなサービスが出てきますね。はてなブログを使用しているので、自分で手を加えられる部分はあまりないと思っていますが、我がブログもチェックしてみました。 図1.測定結果 おおー、いちおうOKでし…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(6)

はじめに これまでの経緯は、以下の記事になります。 Digital reading behavior(デジタル読書の振る舞いについて) Print vs. digital(紙 vs デジタル) Preference for reading medium(読書媒体の選択) 今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書…

Kindle for Androidの日本語フォント

Kindle for Android、ついこないだまでこんな感じになっていました。 図1.約物、点丸等がおかしなことに。。。 これはさすがにひどいと思い、フォントの入れ替えを試してみました。 結論から言うと、アプリはアップデートされたので、フォントはデフォルト…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(5)

はじめに これまでの経緯は、以下の記事になります。 doksyo-tek.hatenablog.com doksyo-tek.hatenablog.com 今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書)に関する研究トピックスを読んでいきます。今回は研究トピックスその3「Preference for reading …

『戦略読書』実践記(1)

『ビジネスモデル全史』でおなじみ、三谷宏治さんの『戦略読書』を読みました。これはいい。なんだか、とても実践したく(真似したく)なる内容! ということで、さっそく読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)を作ってみました。今後、できれば月一くらい…

書評『読書教育を学ぶ人のために』

本をどう読むのか、どう読ませるのか。読書デザインに関するトピックスが理論・実践・展開の3部にわけて整理されており、読書教育の分野の現在を知るのに最適な一冊です。新年早々、とてもいい本に出会うことができてうれしいです。 以下、各部の気になった…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(4)

はじめに 前回の続きです。今回も下記論文のDigital reading(デジタル読書)に関する研究トピックスを読んでいきます。今回は研究トピックスその2「Print vs digital」です。 Ziming Liu: "Digital reading: An Overview", Chinese Journal of Library and …

拡張する書籍

"文章・絵画などを筆写または印刷した紙の束をしっかり綴(と)じ合わせ、表紙をつけて保存しやすいように作ったもの。巻き物に仕立てることもある。多く、雑誌と区別していう。書物。本。図書。しょじゃく。→電子書籍" これはコトバンクの「書籍」の定義です…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(3)

おさらい 前々回は、紙とディスプレイの違いについて整理し、本を読むときの要素(注力できる要素⇔注意をそらす要素)に着目しました。 それを受けて前回は、認知科学系の論文を数本サーベイしました。 ディスプレイより紙のほうが文脈記憶や読解テストの結…

現代版・読書八境

市島春城の『読書八境』を読みました。青空文庫で公開されています。 本文は旧仮名遣いが多く(出版は昭和3年)、なかなか読みづらかったのですが、読書はシーンによって読み方が異なり、それらは大よそ8パターンに分類される、という内容でした。 以下に、…

本のつながり

過去2回ほど、本がリンクすることで生まれる体験について触れました。 doksyo-tek.hatenablog.com doksyo-tek.hatenablog.com 最近は、Quotleという面白そうなアプリも出ているみたいです。 jp.techcrunch.com このアプリ、InstagramとOneShotのハイブリッド…

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(2)

前回(4ヶ月前!)「ディスプレイ表示より紙のほうが理解度が高いという実験結果」について、こんなことを書きました。 これまで「読みやすさ」を文章の難易度という観点で見てきた(読みやすさの評価指標(1)、(2)、(3)) 実験に対するスラドの意見を…

本を探すということ

先日、料理というキーワードで小説を横断する企画についてご紹介しました。 このキーワードによる横断、言い換えれば、本が持つ表現内容をリンクしていくことで生まれる新しい体験について、少し考えてみたいと思います。 図書館にはテーマで本を探す件名検…

未来の本

▼「本とコンピュータ」編集室著「季刊・本とコンピュータ (第2期12(2004夏号))」(大日本印刷株式会社ICC本部) 本とコンピュータという雑誌をご存知でしょうか。この雑誌、今から10年ほど前に出版されていたものですが、「100年後、本はどうなる?」と題し…

文字で味わうキャンプ料理

今年の春くらいに発売になったブルータスのキャンプ特集雑誌。改めてペラペラ読み返していたら、「文字で味わうキャンプ料理」という面白い記事がありました。小説の中に登場する料理シーンを、オカズデザインさんが実際に再現するという企画です。 ▼マガジ…

短編ディスペンサー

先日キャラメル小説の話題を書いたばかりですが、類似サービスのニュースを読みました。その名も「短編ディスペンサー」! www.huffingtonpost.jp 市役所や公会堂など、人が集まる場所にレシートのような紙にショートストーリーを印刷してくれる機械を設置す…

キャラメル小説

最近、食品や飲料品と小説がコラボしている例をチラホラと見かけました。 ddnavi.com www.kinokuniya.co.jp 食べ物や飲み物を楽しむ、ちょっとした時間に、ちょっとした小説に触れて、ちょっといい気分になる。こういうしかけ、いいですね。 「読む」って、…

山本くん

だいぶ間が空いてしまいました。期末期初は毎年バタバタしてしまいます。年度末は諦めと反省?からもう少し楽なのですが、年度の途中は挽回の可能性も検討するので。。まぁ、どんなお仕事でも大変なのでしょうね。 という言い訳はさておき、本日はゆるゆると…

読書と可処分時間

読書家のみなさんは、どの程度読書に費やす時間をお持ちなのでしょうか。 私の場合、読書をテーマにしたブログを書いているくせに、なかなか時間が取れず、通勤電車等の移動中、あるいは寝る前など、細々と時間を捻出しています。そんな中、ふと、人生であと…

読書術本の読書術を解析する(2)

前回の続きです。読書術本のAmazonレビューデータを使って、テキスト解析してみた、というお話です(対象データセットや解析手法については、こちら)。 解析結果と考察 以下、各解析結果について、考察してみようと思います。 (1)語の関係性 共起ネットワ…

読書術本の読書術を解析する(1)

2015年も残すところ3か月を切っておりますが、とある書店でブルータスの読書特集を見つけました。 ▼マガジンハウス著「BRUTUS (ブルータス) 2015年 1/15号 [雑誌]」(マガジンハウス) 著名人による読書の楽しみ方、書店員による2015年の課題図書など盛りだ…

書評『本を読むときに何が起きているのか』

今のところ、今年一番の面白い本に巡り合った気持ちでいます。 本を読むとき、我々に何が起きているのか。通常、計り知ることが非常に困難な読書時の内的な状況について、図と引用と考え方を交えてヒントを提示してくれる本です。そうなんです。この本はヒン…

Drinkable book

こんな面白いコンセプトの本があったなんて。。知りませんでした。 www.youtube.com 世界の水問題を解決する「飲める本」(動画あり) « WIRED.jpwired.jp 途上国の水問題は「本を飲んで」解決しそうだwww.gizmodo.jp 銀ナノ粒子が練りこまれた、ろ過機能を…

書評『乱読のセレンディピティ』

『思考の整理学』でおなじみ、外山滋比古さんの著作です。2014年出版で、当時外山さんは91歳。なかなか本を書ける年齢じゃないと思います。すごい。 本書の趣旨は、自分の読みなれた分野に閉じこもらず、様々なジャンルを「風のように」積極的に乱読すること…

読書通帳

最近、読書通帳という言葉を知りました。 CA1841 - 読書通帳の静かなブーム / 和知 剛 | カレントアウェアネス・ポータル 上記文献によれば、読書通帳とは「(図書館の)利用者自身による、貸出記録の管理と活用を図るためのツール」で、最近静かなブームな…

美しい図書館建築

先日、図書館で『世界の美しい図書館』という本を借りて眺めていました。世界には本当に美しい造形を持つ図書館があるのだな、と。こんな素敵な図書館で読書したら、さぞ気持ちいいんだろうなぁ、と。 ▼アフロ,アマナイメージズ著「世界の美しい図書館」(パ…

書評『読書の今昔』

物理学者・寺田寅彦のエッセイです。 読書の今昔というタイトルのエッセイですが、昭和7年(1932年)に書かれたものですので、今から見ると、80年以上前…。読書の昔・大昔ですね。ただ、彼がこのエッセイで言いたかったことがとてもしっくりきたので、まとめ…

書評『読書力』

「読書の本質」を説いた一冊です。 著者は『声に出して読みたい日本語』『三色ボールペンで読む日本語』などでも有名な齋藤孝先生です。ここでも以前、子ども向けの読書術に関する本を紹介していますが、それより格段に熱い先生の思いが詰まった本でした。 …

紙とディスプレイ -表示媒体の違いにおける読みやすさ(1)

昨年、「紙媒体のほうがディスプレイより理解できる」とする実験結果が発表されました。 <a href="http://www.toppan-f.co.jp/news/2013/0723.html" data-mce-href="http://www.toppan-f.co.jp/news/2013/0723.html">「紙媒体の方がディスプレ…

読みやすさの評価指標(3)

前々回は英語での読みやすさ指標、前回は日本語での読みやすさ指標の先駆的研究について述べました。今回は、日本語の読みやすさ指標について、最近の動向について触れてみたいと思います。 こんな面白いツールが公開されています。 図1.日本語テキストの難…