読書的な何か。

読書と読書にまつわるテクノロジー、雑記など。

読書的ニュース2017-09

Twitter@doksyo_tek)につぶやいた#読書的ニュース、2017年9月分です。

  • ハッシュタグでトピックスを分類し、そのままモーメント化
  • テーマ串刺しでモーメント作成
  • アーカイブしたモーメントを読書DBとして活用

いろいろ試してみたいけど、日々のツイート中心でサボり気味です。

twitter.com

人工知能型出版プラットフォーム

はじめに

ドイツに人工知能を活用した出版プラットフォームがあるという記事を読みました。

getnews.jp

「Inkitt」は、2万人以上の書評家、ブロガーらを含む読者と作家を直接つなぐオンラインコミュニティでありながら、人工知能による“データ駆動型出版エージェント”の役割を担っているのが特徴だ。

データ駆動型とは、読書の閲読パターンや人口統計学的な属性などから、ヒットしそうな作品を予測することをしているそうです。実際、どんな計算をしているのでしょうか。

調べてみた

まずはこの記事を読んでみました。

www.inkitt.com

読み進めていくと、

Based on the algorithm that we have developed that analyses reading patterns, we can predict much better if a book has the potential to reach a larger readership upfront, based on crowd wisdom.

なるほど、「the algorithm that we have developed」へのリンクがあるので、このリンク先に計算の考え方がありそうです。以下がリンク先。

www.inkitt.com

まぁ、予想していましたが、やんわりとした文章で人工知能アプローチがいかにすごいかは書かれていますが、それがどんな仕組みかは書かれていませんでした。実際に、Inkittにユーザ登録して、試してみなさい、と。

This enables us to make objective and data-driven decisions on whether a story has the potential to become a bestseller. This is all based on the behaviour of your readership – even if you only have a few readers in the beginning.

ここでのThisは読者の閲読パターンを解析するAIアルゴリズムを指しています。そのアルゴリズムがあれば、最初は数人の読者であっても、その読者が求める傾向がわかるのだとか。

ううーん、気になる。でも、限られた時間ではこれ以上調べることができませんでした。学会関係とか特許関係を調べてみると、もう少し手掛かりがあったかもしれないなぁ。

考えたこと

少し前に、ピケティ本『21世紀の資本』の電子書籍版でハイライトされたページ数を調べたところ、700ページもある大作なのに26ページ目までしか読まれていない、という分析がありましたが、おそらくInkitt社はもっと精緻に様々な角度から閲読パターンを分析しているのでしょう。

news.careerconnection.jp

doksyo-tekの中ではかなり一世を風靡した『ベストセラーコード』は、どちらかというとベストセラーの本文そのものを解析する、テキストマイニングと計量文献学の世界のお話でした。それに対してInkittは本文のみならず、それを読む読者の性質、本と読書の関係までも解析することで、読者が欲している嗜好を明らかにし、加えてその嗜好を本文に反映してしまおうとする、非常に野心的な取り組みを行っています。

こういうスタートアップが増えてくると、出版界も楽しくなりますね。今回はInkittのAIアルゴリズムを探しきれませんでしたが、どのように解析しているのか、引き続き調査したいと思います。 

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

 

 おまけ

せっかくなので、ユーザ登録してみました。興味のあるジャンルの登録作家の文章が読めるし、自分でも書ける(そしてそのフィードバックを会員からもらえる)ようになっています。一見すると、いわゆる本のSNS。でも、ここではユーザ同士のコミュニケーションが行われるのだけではなく、裏側ではAIが動いており、何がどのように読まれたのか、解析されているというわけです。

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図1 まずは興味の登録

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図2 様々な物語が並んでおり、、

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図3 実際に読むことができます

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図4 自分でも書けるようになってます

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図5 コミュニティが活性化するようなイベント企画もたくさん

かいけつゾロリ30周年

かいけつゾロリシリーズは今年で30周年を迎えています。

www.poplar.co.jp

このサイトにもあるゾロリのメッセージ、

やあ、元気だったかい?

おれさまの旅はまだまだ続いているんだぜ!! ニヒニヒ

 このポスターを地下鉄で見つけたときは思わず、オオって気持ちになっちゃいました。と思ったら、世の中似たような気持ちになった方が多かったようで、こんなページもできていました。

togetter.com

そして、記念すべき今年は、なんといっても初回限定版がおススメ。

www.poplar.co.jp

61作目の『かいけつゾロリのかいていたんけん』にはゾロリのフィギュアが付いてきます。doksyo-tekも、フィギュアが欲しくて初回限定版を購入しました。しかも、冬には次回作『かいけつゾロリのちていたんけん』が出版予定。こちらには、イシシとノシシのフィギュアが付いてくるとか!もう、楽しみでなりません。

イシシとノシシのフィギュアも手に入れたら、またblogで報告させていただきます。

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読書的ニュース2017-08

Twitter@doksyo_tek)につぶやいた#読書的ニュース、2017年8月分です。もう10月ですが。。それに、7月に書いていたこと、できてないなぁ。

  • ハッシュタグでトピックスを分類し、そのままモーメント化
  • テーマ串刺しでモーメント作成

 

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Prime Readingのススメ

はじめに

Amazonプライム会員向けに、読み放題プラン「Prime Reading」がサービスインしています(10/5~)。どちらかというと、ひっそりと始まったなーという感じがするのですが、みなさんの感覚はどうなのでしょうか。

japanese.engadget.com

prtimes.jp

内訳とdoksyo-tek的活用方法

10月28日(土)現在、890冊がPrime Readingの対象になっています。内訳は下図の左ペインのリストみたいな感じです。小説・ビジネス・趣味暮らしなど、各ジャンル100冊前後そろえてあるようです。

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重複もあるようですが、おおよそ900冊がプライム会員であれば読み放題になっています。

Amazonは他にも、Kindle Unlimitedというサブスクリプションタイプの読み放題サービスも展開していますが、迷った時はこちらに比較が載っています。

選択の基準はいろいろかと思いますが、個人的には、Prime Readingかなと思っています。月額料金で読み放題というより、Prime Readingを使って好きな作家を発掘したり、手に取ることのなさそうなジャンルの本を読んでみたりして、購入前の目利きがしたい。そんな意味合いを持って接したいサービスだなと思っています。

Prime Readingで選んだ30冊!(10/28現在)

ということで、気軽な気持ちで「手に取ることがなさそうな」本を30冊ほど選んでみました。新しい本との出会いにつながれば、いいなぁ。

マンガで読む名作 ソクラテスの弁明最高級靴読本 究極メンテナンス編 MEN'S EX特別編集世にもおもしろい英語 あなたの知識と感性の領域を広げる英語表現東京シャッターガール 1大人は絶対読んでいる 源氏物語 完全版菊と刀 (光文社古典新訳文庫)学校では教えてくれない大切なこと1整理整頓なっとうぼうや 学研おはなし絵本スペシャリストが解説する Amazon Web Services 知っておきたい基礎知識 IT Leaders選書配達あかずきん 成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)UXの時代 ― IoTとシェアリングは産業をどう変えるのかすずちゃんのはじめてのカメラとレンズ般若心経講義東京シャッターガール 2あひるベニシアのハーブ便り 京都・大原の古民家暮らし学校では教えてくれない大切なこと3お金のことOZmagazine (オズマガジン) 2017年 07月号 [雑誌]悪魔のようなあいつ 上悪魔のようなあいつ 下ウイスキーと私世界でもっとも深い迷宮 (Kindle Single)とはずがたりウルトラライトハイキングLaQ大百科―公式ガイドブック (別冊パズラー)The Book of Everything: A Visual Guide to Travel and the World (Lonely Planet)The Museum (English Edition)Best Place to be Today: 365 Things to do & the Perfect Day to do Them (Lonely Planet)Lonely Planet Kenya (Travel Guide)